拓陽オヤジは古本屋のマンガ売場に目覚める
拓陽は最近、ブックオフのマンガ売場に宝の山を見つけたようで
100円コーナーを中心に漫画のタイトルを無心に見て回っている。
もちろん、知っているタイトルもあるが、
へえ~、こんなマンガもあるのかと感心する事が多々あるのです。
ある意味、目覚めたのかもしれない。
学生時代はチャンピオン、サンデー、マガジン等のマンガにはお世話になったし、
話題のマンガは大体読んでいたと思うが
社会人になってからは、とんとご無沙汰になり
現在に至っているのである。
ところが、どういうわけか、還暦を過ぎてから
小説やビジネス書には飽きてきたのか、
漫画コーナーにも出没するようになったのである。
第一回目は『岳』石原真一著を選択
『岳』は2008年にマンガ大賞を取った時に、読みたいとは思っていたのだが
通り過ぎて行ってしまった漫画の一つでもある。
私は学生時代に少し山登りもしていたので
登山のテーマも興味を惹かれるところがあった。
ある意味有名なマンガではあるんだけど
なんだか、オヤジの心も振るわせられるというか
無償の愛を感じれるというか・・・
他にはない深さのある作品ということで
第一回目のマンガに選ばせて頂きました。(まだ2巻しか読んでないけど)
●主な登場人物/島崎三歩(海外の山々を登り、故郷に戻り民間の救助ボランティアをしている)、野田正人(長野県警の警察官。山岳救助隊チーフで三歩の幼なじみ)、椎名久美(野田の部下で山は初心者。今ひとつ山を好きになれずにいる)
●あらすじ/秋の北穂高岳。登山中の中年男性・黒岩が、雪に足をとられて崖から転落、腕を骨折して動けなくなってしまった。山麓の警察署では下山時刻が遅れていることから、山岳遭難防止対策協会のボランティア・三歩に救助を要請することに。見かけは頼りなさそうな三歩だが、ヒマラヤや南米の山を歩いてきた経験豊富な救助員で…
引用:Amazon 岳
島崎三歩のキャラがなんと言ってもいい!
彼は山岳救助のボランティアをしてるんだけど
どんな悲惨な状況でも精神は常に冷静、
技術は超一流、山に登る人へは無償の愛を傾ける。
感情移入してしまって、人間として惚れてしまうんですよね。
拓陽から三歩に名前変えようかと思ったぐらいなんです。
なんだろう、一話が終わる度ラストで目頭が熱くなるのは
『岳』の本当の良さは、人の死と向き合っているんだけど
人の死の尊厳を凄く大切にしているところかもしれない。
好きな山に登ってきて、その厳しさに命を落とすことになるんだけど
また、山においでよー。
って叫んでいる三歩は
自然の中の厳しさと優しさをもった神のようにも見えるんですよね。
だから山は素晴らしいって。
追記: 岳 完全版 第9集
2021年6月30日に完全版というのが出ているみたいですね。
こちらも一度観てみたいな。
〈 書籍の内容 〉
大人気「BLUE GIANT」シリーズで超話題の石塚真一氏。
彼の出世作を大きいサイズで、しかも雑誌ビッグコミックオリジナル誌掲載時のカラーページを再現収録しました。
正に待ち望まれた「完全版」として、全9巻のヴォリュームで月イチ刊行中でしたが、遂に最終巻です。
大自然の中で繰り広げられる、感動の山岳救助物語のラストを、ぜひお楽しみ下さい。
引用:ビッグコミックブロス
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