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『散歩もの』久住昌之(作)谷口ジロー(画)【名作漫画掘り起こし】

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『散歩もの』と『孤独のグルメ』

久住昌之(作)谷口ジロー(画)と言えば

孤独のグルメ』が有名だけれど

この『散歩もの』もこのお二人の作品になる。

やはり、どことなく『孤独のグルメ』を思い出すような

展開にはなっていますね。

中年のオヤジが腹が減ってふらっと食堂へ入って飯を食う。

この作品も、若い人が読むとなんだかパッとしないなと

思うかもしれないですね。

散歩して、珍しいものを買って、思いにふける。

何も大きな出来事も起きないし、笑いも特にない。

さらっと読んで、深く読んで、谷口ジローさんの画を愉しんで。

そんな漫画だと思うんです。

大人の漫画って言うんですかね。

『孤独のグルメ』を漫画で読んだ時も、

可笑しさのような面白さを感じなかったけど

『孤独のグルメ』をテレビで観ると

井之頭さんの凡庸な中の食に対するこだわり感であったり

食べてる時の表情だったり、

例え言葉が面白かったり

今までありそうでなかったテイストのテレビ番組でよく見たものです。

「散歩もの」の内容

文庫版で12万部超のヒットとなった「孤独のグルメ」黄金コンビ待望の続刊。散歩をテーマに、日常の何気ない1コマをエッセイ風に切り取った、極上の短編マンガを8本収録。

出典:扶桑社パブリック



『散歩もの』と『歩くひと』

『散歩もの』もたぶん映像化した方が面白いかもしれない。

計画性が無くて、行き当たりばったり、

その偶然性のような面白さが

散歩を通じて観ることができるかもしれないですね。

主人公は、散歩を「意味なく歩くことの楽しみ」として考えている。

『散歩もの』あとがきより

丁度NHKの『歩くひと』が放送されて、

このイメージを少し持ったのですが

恐らく『散歩もの』は散歩という身近な旅を、

『歩くひと』はもう少し広く冒険をイメージしているんじゃないだろうか。

『歩くひと』はセリフがないから、

読むというより

谷口ジローさんの絵を愉しむといった方がいいのかも。

(まだ読んでないんだけど)

『散歩もの』のあとがきと解説が面白い

『散歩もの』は127ページ程の薄い本。

内訳は87ページが漫画で、

残りの40ページが久住さんのあとがきと解説。

久住さんの散歩に対する解説や思いがいい。

そしてもう一度漫画を読み直すと深みがでますね。

この漫画は「通販生活」に連載された漫画を1冊にした本だそうだ。

やっぱり「通販生活」の中で読むと、

紙面の流れの中で、

散歩の漫画があるとストレスなく読めるなと想像しながら読んだ。

何気ない散歩の漫画だけど、

久住&谷口ジローの漫画はアジがあるねぇ。

散歩に無駄足なし。というか、そもそも散歩は優雅な無駄足である。

『散歩もの』あとがきより

久住昌之
漫画家・音楽家。1958年東京都三鷹市出身。’81年、泉晴紀とのコンビ「泉昌之」として漫画誌『ガロ』でデビュー。以後、旺盛な漫画執筆・原作、デザイナー、ミュージシャンとしての活動を続ける。主な作品に「かっこいいスキヤキ」(泉昌之名義)、「食の軍師」(泉昌之名義)、「野武士のグルメ」(原作/画・土山しげる)、「孤独のグルメ」(原作/画・谷口ジロー)、「花のズボラ飯」ほか、著書多数

谷口ジロー
’47年、鳥取県生まれ。’71年デビュー。緻密な作画と静謐なドラマで海外での評価も高い。『「坊っちゃん」の時代』(原作・関川夏央)で手塚治虫文化賞大賞、『遥かな町へ』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞など受賞暦多数

出典:扶桑社パブリック

 

『犬を飼う』

谷口ジローさんの「犬を飼う」もすごく良かったので

ブログ書きました。よろしければ。

漫画『犬を飼う』谷口ジロー著|これはお薦め本です
谷口ジローさんと言えば「孤独のグルメ」や「歩くひと」の漫画作家さんの イメージを持つんじゃないでしょうか。 私もそれほど谷口ジローさんの漫画を読んだわけでは無いのですが この著書を読み終えた時、 この作品は谷口ジローさんの代表作じゃないかと...

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