24年2月18日 NHKBSで始まった
プレミアムドラマ『舟を編む ~私、辞書つくります~』(全10話)
鑑賞しました。
NHK BS 02/18 22:00 ドラマ 舟を編む ~私、辞書つくります~🈟(1) #nhkbs https://t.co/060CZVdGkU
— NHK BS (@NHK_BS1) February 18, 2024
私は、小説も読み、映画も観ていたので
第1話を観て、正直、驚きました。
小説の中では脇役の岸辺みどり(池田エライザさん)が主役であること。
しかも、彼女が登場するのは小説の途中(第4章)からなので
その段階からスタートするとは、全くの予想外でした。
ですから、このドラマは「もう一つの“舟を編む”」だなと感じましたね。
岸辺みどりスピンアウト主役に驚き
大人気ファッション誌の編集部員、岸辺みどり(池田エライザさん)を
スピンアウトさせて、「もう一つの“舟を編む”」をドラマ化した意図は
まだわからないのですが
\登場人物紹介/
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 9, 2024
プレミアムドラマ【#舟を編む】
📚岸辺みどり(#池田エライザ)
大手出版社・玄武書房の若手編集社員。人気ファッション誌の編集部から、突然、辞書編集部に異動。未知との遭遇に翻弄されつつも、辞書作りに対しての誇りとやりがいを見出してゆく。https://t.co/gvL523y5MN pic.twitter.com/xLCvHUK1cH
概ね、「舟を編む」の辞書作りの大変さや
言葉のひとつひとつを大切に、
しかもクローズアップさせている展開は
原作の大切な部分も保たれていて好感が持てました。
🟩プレミアムドラマ 新シリーズ🟩
— NHKオンデマンド (@nhk_ondemand) February 19, 2024
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「#舟を編む 〜私、辞書つくります~」
📖 一冊の辞書に情熱と心血を注ぐ、作り手たちの奮闘物語。 #池田エライザ × #野田洋次郎
\
第1回を #NHKオンデマンド で配信開始!
👇こちらから👇https://t.co/qH9p01rhke
原作では馬締光也(野田洋次郎さん:映画では松田龍平さん)と
香具矢(美村里江さん:映画では宮崎あおいさん)との
馬締くんの純真無垢な恋愛ストーリーがあるのですが
ドラマではその部分が無くなっていて、
大変残念でしたが
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/02/wp-17086639036428519745685970040917-768x1024.jpg)
代わりに岸辺みどりの恋愛模様が描かれていて
これはこれで今後のドラマのオリジナルストーリーが
見られるのかなと楽しみにしています。
第一話はとにかく意表をつかれたことの驚きで
ドラマをどう解釈していいか
整理しながら鑑賞した時間でした。
余談ですが (私と「舟を編む」)
余談ですが
「舟を編む」は私にとって特別な小説なんです。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/02/wp-17086639041998664289060224211790-768x1024.jpg)
社会人になってから、小説はほとんど読んでなくて
本屋大賞のことも、著者三浦しをんさんのことも
その頃は知らなかったのですが、
「舟を編む」のタイトルの意味深でありながら
文学的な魅力を感じたことと
三浦“しをん”さんの珍しい名前にも興味をもったことで
この本を読んだのですが
読後は素直に面白かった!でした。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/02/wp-17086639039033959847194011435208-768x1024.jpg)
それからは、三浦しをんさんの小説やエッセイを読むようになり
現代小説の面白さも知って、他書も読み始めるようになりました。
そんな、小説への目覚めのきっかけをくれたのが
「舟を編む」だったのです。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/02/wp-17086639656475932707106360331881-768x1024.jpg)
映画も観ました。
もうこの映画も最高で
特に宮崎あおいさんのチャーミングな美しさで魅了され
松田龍平さんのイメージとは真逆の真面目青年が
見事にはまった映画でした。
今も大好きな映画なんです。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/02/wp-17086639033856159884958335854438-1024x942.jpg)
なので、このテレビドラマ放送を知った時は
大変嬉しかったですね。
また、馬締くんと香具矢さんに会えるんだなと思って。
📚2/18(日)よる10時スタート!📚
— NHKドラマ (@nhk_dramas) February 13, 2024
プレミアムドラマ【#舟を編む 〜私、辞書つくります~】
#池田エライザ × #野田洋次郎
一冊の辞書に情熱と心血を注ぐ、作り手たちの奮闘物語。
毎週日曜よる10時<全10話>[BSP4K/BS]https://t.co/CQSkvorJqx pic.twitter.com/1pmy2DdVxV
少し期待していたドラマ展開ではなかったですが
「もう一つの“舟を編む”」として
第2話が楽しみです。
余談ですが 第3話 「水木しげる」について
第2話、第3話と観ましたが
原作や映画を知っている者としては
全くの別ものの「舟を編む」になってしまいましたね。
辞書をつくる工程が同じであることや、
一部原作の要素は登場するものの
オリジナルストーリー70%位のドラマじゃないでしょうか。
ただ、言葉の奥深さや辞書の成り立ち等
今まで知らなかった世界の“知る・学ぶ”といった興味深さは、
このドラマにはありますね。
✨今夜10時放送✨
— NHKドラマ (@nhk_dramas) March 3, 2024
【#舟を編む】
みどり(#池田エライザ)は、馬締(#野田洋次郎)が配偶者の香具矢(#美村里江)と暮らす元下宿屋の一室を借りる。
辞書編集部に慣れてきた頃、原稿執筆者の秋野教授(#勝村政信)から怒りの連絡が来る。ろうばいするみどりの前に、元・辞書編集部員の西岡(#向井理)が現れ… pic.twitter.com/3u5FioyoH8
さて、余談ですが
第3話で登場された原稿執筆者の秋野教授(勝村政信さん)が
「水木しげる」についての執筆要領が長すぎて
問題になるシーンがありましたね。
私も「水木しげる」の生き方にすごく感銘を受けて
著書も幾冊か読み込んだ時期がありました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/03/wp-1709546128108547184912374390055-1024x838.jpg)
秋野教授のように、たった数行で水木しげるを表現することは
無理だなと、私も感じたので
すごく秋野教授の気持ちに同調するように
ドラマを見てしまったのです。
ドラマの脚本家の方は、私のような「水木しげる」ファンが多いと知って
このようなドラマを作ったんだな思いましたね。
見事にはまってしまいました。(笑)
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/03/wp-1709546127923529486752709964206-887x1024.jpg)
NHKドラマ「ゲゲゲの女房」は向井理さんが水木しげる役を演じ
今回は水木しげるの原稿執筆者と対峙する。
これも、水木しげる繋がりで
「隠れた面白さ」の脚本や配役だったら憎いですよね。
このドラマの面白さは、制作者の隠れた遊びも
見つけることかもしれません。
第4話以降も楽しみです。
余談ですが 松田龍平登場 /「推しが尊い」と「推し、燃ゆ」
第8話観ました。
今回は、松田龍平さんの登場はびっくりしました。
このドラマは、ある意味、こういったアプライズや
隠れたテレビ制作者の遊びが面白いですよね。
前段でも書いていますが、
松田龍平さんは映画版の馬締さん役を演じていました。
ですから、「舟を編む」ファンには驚きのシーンになったわけですね。
あとは、宮崎あおいさんの登場を期待するばかりです。
松田龍平さん、ドラマ『舟を編む』にサプライズ登場 10年前の映画版で馬締役 今作で同役を演じた野田洋次郎との縁も(ORICON NEWS )https://t.co/ni5kh2Pvnf
— 毎日新聞 (@mainichi) April 7, 2024
余談ですが
第7話から「推しが尊い」という言葉が印象に残っています。
この言葉を聞くと、私は「推し、燃ゆ」の小説を思い出します。
まさしく「推しが尊い」主人公あかりの物語で
そのアイドルがいなくなることで
ココロもカラダも落ちていく様が
作家、宇佐見りんさんの独特の言葉で見事に描かれていました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/04/wp-17126651073246458444051709331163-726x1024.jpg)
この小説の中でも「業」という言葉が使われいて
ドラマの中の「業」という言葉と共通することが
益々、「推し、燃ゆ」を思い出させる言葉でもありました。
「推しが尊い」という言葉は、
これからも一般的に使われていくような気がします。
新しい辞書の参考文例で載せてもいいかもしれませんね。
下記は「推し、燃ゆ」の名文と思われたものを
書き出しまとめたブログです。
よかったら覗いてみてください。
![](https://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2022/11/wp-1667464974913-e1667484057375-160x90.jpg)
最終話 違和感と見事なオチ
最終話、観ました。
コロナ禍という時代背景を取り入れたストーリーなっていましたね。
そういった現代風にアレンジをされているところは
とても好感を持てたのですが
原作と大きく違っていたところ、
そう、松本先生(柴田恭兵さん)ががんで入院されますが
最後は元気に生還されているところ。
ハッピーエンドで「めでたしめでたし」だったのですが、
私は原作通り、松本先生は「大渡海」の完成を見ず
亡くなっていくという無念のシーンを作ってほしかった。
小説の中の「まにあわなかったよ」という言葉は
悲しさ、悔しさ、無力さ、そういった非情な現実を表す
重要な言葉だと思っていたからです。
\📚最終話は21(日)夜10時/
— NHKドラマ (@nhk_dramas) April 20, 2024
プレミアムドラマ【#舟を編む】
#舟を編むクランクアップ💐
脚本の #蛭田直美 さんと辞書編集部の皆さんです🎉
いよいよ明日最終話。
どうなる「大渡海」?どうなる辞書編集部!?
#池田エライザ #野田洋次郎#渡辺真起子 #前田旺志郎 #岩松了 #向井理 #柴田恭兵 pic.twitter.com/FaG8sWhJxd
ただ、今の時代のドラマとしてはハッピーエンドで
また、明日に向かって皆で進んでいこうのほうが
共感を得られるのかもしれないですね。
原作を知っていていて、「舟を編む」のイメージが
凝り固まっている私のような人は
違和感を覚えてしまうのかもしれません。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/04/wp-17137888182425706618159853937451-768x1024.jpg)
最終話で松本先生(柴田恭兵さん)が
なんて(すばらしいんでしょう)という言葉を使われて
岸辺みどり(池田エライザさん)が使ていた
(私)なんて、という言葉との対比させたとことは
見事なオチだったなと感心しました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/04/wp-17137888183601724139529548066538-1024x1004.jpg)
松本先生が「なんて」という言葉を
辞書で引いてみてください。というセリフ通り
私も久しぶりに辞書を引いてみました。
このドラマは古い辞書を引かせるだけの
影響力があったドラマでしたね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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