さて、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の風神雷神図屏風3双を
ご存知でしょうか。
そして同時に鑑賞したことが有りますでしょうか。
私も最初にこの3双の「風神雷神」知った時は驚きました。
最初に観たのは雑誌「BRUTUS」2008.10/15号だった。
この「BRUTUS」、最初読んだ時はびっくりしたことを記憶している。
まさか、風神雷神図屏風が3つもあるなんて・・・。
風神雷神図屏風って俵屋宗達だけじゃないのかって。
俵屋宗達「風神雷神図屏風」建仁寺蔵 国宝
尾形光琳「風神雷神図屏風」東京国立博物館蔵 重文
酒井抱一「風神雷神図屏風」出光美術館蔵
出典:「BRUTUS」2008.10/15号
それからは、この「BRUTUS」は大事?に保管されているのですが、
いつか、この3双が観れる日が来るのかとぼんやり夢のように残っていたのだが
とうとうその日は来たのである。
2015年秋、京都国立博物館で「琳派 京を彩る」にて
京都国立博物館で「琳派 京を彩る」の開催記事を見た時には
キターって思いました。
しかも3双揃って観れるのは
2015年10月10日~11月11日の間だけという。
ゆっくり鑑賞したかったので、
平日の昼間を狙って行ったことを覚えています。
博物館の1コーナー3面を贅沢に使っての展示でした。
そりゃそうですよね。
次はいつ揃踏みするかわからないんですから。
まあ、圧巻でした。
言葉はありません。見事というしか。
現物を観ると、宗達、光琳、抱一それぞれの絵の特徴や違いが
よくわかりました。
やはり、現物を鑑賞しないとダメですね。
会田誠さんも影響を受けているようです
日本の芸術家の皆さんも琳派の影響は受けているようで
会田誠さんもこんな絵があります。
会田誠「美しい旗」(戦争画RETURNS)
出典:「BRUTUS」2008.10/15号
なんだか、風神と雷神にも見えてきますよね。
会田誠さんが初めて俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を観た時
「凄くいい加減な言い方をすると、晩年のピカソのよう。」だそうです。
よくわからないですけど(笑)
俵屋宗達もピカソも凄いってことでしょうか。
これまで古い話を引っ張り出し失礼致しました。
風神雷神図屏風はそれぞれ個々で鑑賞することはできると思いますので
機会があれば鑑賞してみてください。
違いを探すのも楽しいですよ。
追記:NHKプレミアムカフェを観て
2022年9月6日深夜 NHKプレミアムカフェ 選
『天才画家の肖像 俵屋宗達 永遠の風神雷神図』
を観て、改めて「風神雷神」は凄い屏風だなと感じた。
【6日午前9:00/深夜】
— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) September 5, 2022
プレミアムカフェ 選
ハイビジョン特集
天才画家の肖像
俵屋宗達 永遠の風神雷神図
時をこえて現代のアーティストを魅了する #俵屋宗達 の #風神雷神図屏風 の魅力をひもとく。
[BSプレミアム](2007年)https://t.co/MtAWJYJ5Lj
以前、建仁寺で金澤翔子さんの展覧会が行われた際に
放送の中でも登場しました、
高精細複製の「風神雷神図屏風」も鑑賞しました。
確かに、博物館で鑑賞するのとはイメージが違いました。
レプリカということが意識にあったのと
屏風として置かれていたことで目線等が違ったことが
影響したかもしれません。
この躍動感と力強さ。
雲のたらこし込みの技が間近で鑑賞できます。
- 俵屋宗達筆
- 国宝
- 江戸時代
- 二曲一双
- 紙本金地著色
- 各縦154.5cm 横169.8cm
本図には落款も印章もありませんが、俵屋宗達の真作として、しかも晩年の最高傑作とされています。二曲一双の屏風全面に金箔を押し、右隻に風神、左隻に雷神を描いています。現在は京都国立博物館に寄託しており、 建仁寺では、高精細複製作品の屏風画が展示されております。
引用:建仁寺
金澤翔子さんの風神雷神も見事でした。
「風神雷神図屏風」を知らずに書いたたというんですから
天性を感じますね。
追記:山田五郎オトナの教養講座
23年11月の『山田五郎のオトナの教養講座』YouTubeで
「俵屋宗達と尾形光琳を徹底比較!
「風神雷神図屏風」描き継がれた超名作には驚異のワザや工夫が盛りだくさん!
【山田五郎が解説】」
という放送がありました。
まだまだ、知らないことが多かったです。
後半も面白かった。
貼っておきますね。
後半を視聴した後に、
もう一度「BRUTUS」2008.10/15号を開いたら
後半に登場する光琳の「紅白梅図屏風」や「燕子花図屏風」
宗達の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」
抱一の「夏秋草図屏風」「光琳百図」まで載っていました。
この「BRUTUS」2008.10/15号はすごいです。
色々知ることができて、楽しい番組ですね。
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