水木しげるさんはとても興味深い人物のおひとりです。
波乱万丈の一生や考え方、生き方、生命力等に強い関心があります。
ですから、水木しげるさんの書かれた書物は、
一時追いかけたこともありました。
漫画も色々なジャンルにたくさん残されており、
その中で、拓陽が一番印象に残った漫画が『猫楠』であり
水木しげるさんと南方熊楠とキャラがかぶるところも多いと思います。
水木さんを知る上でもこの1冊は面白いと思います。
博物学・民俗学・語学・性愛学・粘菌学・エコロジー……。
広範囲な才能で世界を驚愕させた南方熊楠。
そんな日本史上最もバイタリティーに富んだ大怪人の生きざまを天才・水木しげるが描く。
引用:Amazon「猫楠」
南方熊楠は今で言う変人
南方熊楠は和歌山の熊野で粘菌を研究する学者として
有名だと思うのですが
彼はとにかく、自分の関心事以外は全く関係なし。
奇人とも天真爛漫とも書かれていますが
要は変人ですね。
漫画の中でも描かれることが多かったのが
生活スタイルから研究の実験や観察やら、とにかく汚い。
まあ、奥さんや周りの人は大変だったでしょう。
南方 熊楠 (みなかた くまぐす)
1867年4月15日~1941年12月29日南方熊楠は、和歌山県が生んだ博物学の巨星。
東京大学予備門中退後、19歳から約14年間、アメリカ、イギリスなどへ海外遊学。
さまざまな言語の文献を使いこなし、国内外で多くの論文を発表した。
研究の対象は、粘菌をはじめとした生物学のほか人文科学等多方面にわたり、民俗学の分野では柳田国男と並ぶ重要な役割を果たした。
生涯、在野の学者に徹し、地域の自然保護にも力を注いだエコロジストの先駆けとしても注目されている。
引用:南方熊楠記念館
しかし仕事ぶりや研究ぶりは超一流
でもその仕事ぶりはずば抜けてて
大英博物館と関係を持ったり
「ネイチャー」誌に寄稿したり
孫文とお友達になったり
晩年は天皇陛下へは粘菌の標本を進講したり
まあ、その天才ぶりは周りが認め、十分に発揮されたのでしょう。
水木さんと熊楠さんは似ているところがあると感じる
水木さんと熊楠の共通点を感じるところは
- とにかく集中力がすごい。
- 物事に動じない
- 逆にいえば持って生まれた鈍感
- 自分の幸福を追求している(結果として)
ある意味、自分に欲しい能力なのです。
まとめ
水木しげるさんの漫画は「ゲゲゲの鬼太郎」のイメージが強い方だと思いますが
実は戦争モノや、歴史上著名人の漫画等も描かれています。
全部読んだわけでは無いので、推薦なんておこがましいですが
『猫楠』は自分自身に強烈に印象を与え
南方熊楠という怪物を知る大きなきっかけとなりました。
是非、機会があれば読んでほしい一冊です。
コメント