さあ、大阪中之島美術館へ
2022年4月12日(火)11:00-より
大阪中之島美術館 にて開催中の『モディリアーニ展』鑑賞してきました。
大阪中之島美術館は今年2月に新しく開館した美術館で
私も初めて訪れました。
大阪中之島美術館 開館記念「#超コレクション展」
— tecture (@tecture1) February 11, 2022
約40年の準備期間中に集めた膨大なコレクションから厳選して公開。https://t.co/Jf9xTg4cmI
設計:遠藤克彦建築研究所
家具デザイン:カンディハウス+藤森泰司アトリエ
画像提供 #大阪中之島美術館#遠藤克彦 #カンディハウス #藤森泰司 #TECTURE pic.twitter.com/lvXeC6sluV
真黒な四角い建物が特徴で重厚なイメージを持っていましたが
実際に眺めてみるとシンプルでスタイッリシュなイメージの方が勝るかなという感じです。
入口前には猫のオブジェが迎えてくれます。
(ヤノベケンジが制作した「SHIP’S CAT」です)
さあ、建物の中へ入って行きましょう。
ワクワクします。
エントランスは2階になります。
私はチケットを買っていましたので
まず、荷物をロッカーに預けて、案内に沿って5階展示室のフロアまで長いエスカレーターでゆっくり移動します。
到着すると今度はラビット?のオブジェが迎えてくれます。
(バリー・フラナガンのボウラーです)
ここからモディリアーニ展の入口に向かいます。
さあ中へ入りましょう。
プロローグ 20世紀初頭のパリ
最初はモディリアーニが生きたパリの時代背景をポスターで表現していました。
私は、ポスターも大好きなのでもう興味深々です。
ジャン・コクトーやジャック・カルリュ(ラ・マルセイエーズ)のポスターは見入ってしまいました。
当時のデザインは今でもモダンだし、ノスタルジーを感じるので大好きですね。
モディリアーニが過ごした20世紀初頭のパリは歴史的にどのような時代だったのでしょう。華やいだベル・エポック(“良き時代”などを意味するフランス語。19世紀末から第1次世界大戦が勃発するまでのフランスの繁栄を表す)の時代から一転して、フランスは1914年から1918年まで第1次世界大戦の渦中に置かれます。戦時下で苦しい市民生活を強いられるなか、芸術家たちは苦難に耐えて制作しました。そうした時代背景をポスター作品やパネル展示によってご紹介します。
第一章 芸術家への道
モディリアーニがイタリアからパリへ移ってきた21歳の頃に出合った芸術を紹介。
この頃の彼の影響された芸術は初めて知ったので、
後に面長、首長、なで肩、アーモンド目の特徴のある絵に結びついて行く過程が見えて興味深かった。
アフリカ美術やカリアティードの影響を受けていたとは知らなかったなあ。
ブランクーシの彫刻も面白かった。
故郷イタリアからパリに到着したモディリアーニは、セザンヌなどの作品に影響を受け、キュビスムやフォーヴィスムなど新しい表現に触発されます。さらに、他の芸術家と同様にアフリカ美術にも魅せられ、この時期は彫刻とカリアティード(古代建築に用いられた女性の姿を模した柱)の制作に没頭しました。本章では1913年頃までの初期作品を、彫刻制作のきっかけともなったブランクーシ作品やアフリカの仮面などと合わせて取り上げます。
出典:大阪中之島美術館 モディリアーニ
第二章 1920年代パリの美術
いわゆる「エコール・ド・パリ」パリ派という意味らしいですが
この言葉を聞くと華やかなパリを思い浮かべてしまします。
そんな時代を彩った画家たちの作品紹介とモディリアーニの素描を交えて展示されていました。
このゾーンだけでも来た甲斐がありますよ。
ほとんどが日本国内の美術館に収容作品ですが一堂に会することはなかなか無いでしょう。
モディリアーニは異国出身者の総称「エコール・ド・パリ」の仲間ですが、当時のパリは新しい美術が次々と生まれる刺激的な芸術都市でした。モディリアーニは仲間と豊かに交流し、文学者とも親交を深めます。本章ではピカソ、シャガール、スーティンなど、パリで活躍した芸術家たち25名の作品を集め、モディリアーニとの関わりを中心にご紹介します。
出典:大阪中之島美術館 モディリアーニ
特集 モディリアーニと日本
このゾーンは藤田嗣治との友人関係を紹介することがメインですね。
藤田嗣治の文章を読んだ時に、酒に溺れる日々のことが書かれていて
モディリアーニの映画『モディリアーニ 真実の愛』を思い出しました。
あと、中原實や松本俊介の絵も観れてよかった。
北欧デザイン時計 【ノードグリーン 】公式サイトパリの共同アトリエ「シテ・ファルギエール」でモディリアーニと日本人画家との間に交流が生まれます。なかでも藤田嗣治とは友情で結ばれていました。日本で初めてモディリアーニ作品が紹介されたのは没後の1921年。次第に評論も増え、モディリアーニをモデルにした小説の翻訳を通じて、脚色を帯びた彼の生涯が日本の若い芸術家たちを刺激しました。ここでは、日本とモディリアーニの関係を作品と資料によって解説します。
出典:大阪中之島美術館 モディリアーニ
第三章 モディリアーニ芸術の真骨頂肖像画とヌード
いよいよお目当てのモディリアーニの作品に出合えます。
国内外の作品が40点揃うわけですから、それは貴重な体験になると思います。
特に美術館がお薦めなのは、大阪中之島美術館所蔵の「髪をほどいた横たわる裸婦」と
(※ちなみに「髪をほどいた横たわる裸婦」は写真が撮れます)
同一モデルを描いたアントワープ王立美術館所蔵の「座る裸婦」の競演です。
この2作が隣り合わせに並ぶことは今後あるかどうかわかりませんから。
後はラストに飾られているハリウッド女優グレタ・ガルボが所有する「少女の肖像」
これは今回世界初のお披露目になるそうです。
しかも写真が撮れます。
彫刻から絵画へ復帰したモディリアーニは肖像画を次々に描き、絵画表現を成熟させていきます。モデルとなったのは友人や知人、恋人らでした。1917年には画商ズボロフスキの勧めで裸婦の連作に取り組みます。パリと南仏でこの時期に制作した作品群にはモディリアーニ芸術の真価が凝縮されています。最終章では、日本初公開となるバーゼル美術館(スイス)に永久貸与された肖像画をはじめ、珠玉の作品群を堪能していただきます。
出典:大阪中之島美術館 モディリアーニ
最後に
私は、今年の展覧会で一番楽しみにしていたので、大変満足しています。
まだ、4月8日から始まったばかりですが、
これからテレビ等でこの展覧会は紹介されていくでしょうから、
できるだけ、混雑しない時期に観たいと思い、平日の午前中を狙って鑑賞してきました。
おかげで、それ程混むことも無く、比較的心地よく鑑賞できました。
作品のラインナップも良かったと思います。
予想外だったのは日本の美術館にモディリアー二の作品が多くあると思いませんでした。
しかも、可愛い作品が多かったですね。
私は、あえて絵葉書は海外の作品を選びましたが、
国内の作品の方が日本人好みだと思います。
今回モディリアー二の肖像画の作品を多く鑑賞できて、
飾り気はあまりないのですが、その柔らかい空気感は彼にしか出せない独特なものだと
改めて感じましたね。
益々、モディリアーニの作品が好きになりました。
ご興味のある方は是非鑑賞してみてください。
追記:山田五郎オトナの教養講座(YouTube)
山田五郎オトナの教養講座(YouTube)で中之島美術館とモディリアーニを
たっぷり紹介されていました。
美術展の作品もいくつも登場していました。
<【超高額絵画!】なぜ瞳がない?モディリアーニの肖像画、値段高騰の秘密に迫る!>
おまけ:ジャイアント・トらちゃん
あ、そうそう最後はヤノベケンジ作のジャイアント・トらちゃんが見送ってくれました。
是非忘れずに会ってきてくださいね。
↓大阪中之島美術館展示2作品を含めてヤノベケンジ作品まとめました。
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