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映画『散歩する侵略者』| 嫌われる感想

映画
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予備知識なしで、DVDのケースの写真だけで選んで観ました。

最初は、なんかサスペンスものかなと思って観ていたら

なんと、宇宙人もの!

どちらかというと、私はあまり好んで観ない分野の映画なので、失敗したかなと・・

この類の映画ってB級モノが多いんでね。

出典:日活

まあ、でも監督は黒沢清氏だし、出演している役者さんもそこそこ人気の方が出ているので

そこまでB級的映画ではないだろうと、気持ちを切り替えて観ていた。

映画的な雰囲気としては、すこし不気味な感じで静かにサスペンス調に進んでいくんだけど

途中から人間に入りこんだ宇宙人が人間から「概念」とやらを抜き取っていき

その「概念」を抜き取られた人は、今までの人格が変わってしまうという流れになる。

少し哲学的にも思えたり、映像がシュールさを増してきたり

これは面白いかもと見続けることができた。

仕事人間の上司から「仕事」の概念を宇宙人が抜き取ってしまって

その上司が仕事を忘れて部屋をむちゃくちゃに暴れたり、遊びに没頭するする姿は

今のビジネスマンに対して、あなたの姿ですよと嘲笑っているふうにも見えたりもした。

3人の宇宙人が対面した時は

一瞬、松田龍平宇宙人がこの侵略を防ぐために送り込まれて

解決していくのかと、ターミネーターストーリーを予測したのだが、

それは見事に外れた。(笑)

後半は宇宙人と防衛軍との空爆戦や宇宙人の猛襲雲が襲ってきたりと

SFXで繰り広げられて、映画館で観て良かったでしょ、シーンが出てくる。

(正直、このSFXシーンは興業側の注文だったと思うが)

結局ラストは・・・。となるわけですが感想はここまでということに。

この映画は前田知大氏の原作で舞台になっているものを映画化したようだ。

なるほど黒沢清監督がこの作品に目を付けたのはここだったのかと

後から調べて納得がいった感じがした。

最後に、この映画が伝えたかったことは

「愛」の概念であり、言葉であり、心であり、見えない姿

だったのだろうか。


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