先日、大阪中之島美術館で開催中(23年6月25日まで)の
「佐伯祐三 ー 自画像としての風景」展を鑑賞してきました。
140点が一堂に会する回顧展とあって
大変、見ごたえと充実した内容だったと感じました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683291629304-1024x768.jpg)
今回は佐伯祐三の絵の印象を変えた作品3選と
“かわいい”をテーマに絵7選をピックアップしてみました。
笑読して頂けたらうれしいです。
娘「彌智子(やちこ)像」(悲しい最期が浮かぶ絵)
最初にご紹介する絵は「彌智子(やちこ)像」です。
最初にこの絵を観た時は
ピンク色の可愛い愛娘の絵で
愛情を感じるなと思っていたのですが
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271763662-902x1024.jpg)
佐伯祐三が結核で亡くなった後
彌智子(やちこ)は、あとを追うように6歳の時に
結核で亡くなっているですね。
そのことを知ってこの絵を観ると
なんとも悲しい絵に見えてしまいました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683273951810-1024x875.jpg)
パリの外へ出かけて絵を創作する際は
妻と娘も一緒に出掛けていたようです。
仲睦まじいファミリーだったことが覗えます。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271763677-726x1024.jpg)
「オーヴェールの教会」(ゴッホへの共感の強さ)
佐伯祐三はセザンヌやユトリロ、ヴラマンク等に
影響を受けた画家であったとは知っていましたが
ここまでゴッホに強く共感していたとは。
今回、この絵を観て、解説を読んで初めて知りました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271949659-1024x867.jpg)
早速、ゴッホのオーヴェールの教会の絵を探してみました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/image-793x1024.jpg)
確かに同じ角度から描かれていますね。
こうして実際に比べてみても面白いですね。
作品の解説も残しておきますね。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271949716-753x1024.jpg)
「人形」(生活費1か月分で買った人形)
佐伯祐三のある一面を見た絵でした。
佐伯祐三は浪費癖があったようですね。
欲しいものがあると、後のこと考えず
買っちゃう癖があったのかもしれません。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271763620-814x1024.jpg)
なりふり構わずパリまで来ちゃう人ですから
こんな一面もあっても不思議はないかもしれませんが。
また、この絵が人形を画いた絵だとは知りませんでした。
タイトルは「人形」なんですが
人形には見えなかったなぁ。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271763636-741x1024.jpg)
“かわいい”絵をテーマに7点ピックアップ
佐伯祐三と言えば
パリの街並み、ポスターや広告が貼られた壁や建物の
絵のイメージがあるかもしれませんが
敢えてそれらの絵は除いて
今回の展覧会で感じた“かわいい”絵をテーマに
(上記の3選も可愛いですが)
7点ピックアップしてみました。
「立てる自画像」 裏は「夜のノートルダム」
まずはやはり「立てる自画像」でしょうか。
何も知らずに観ると可愛くないですか?
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683277513225-799x1024.jpg)
この絵は今回かなりクローズアップされていますが
実は失敗作で裏側に作品が画かれているんですよね。
それが、これ
『夜のノートルダム(マント=ラ=ジョリ)』
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683277513189-787x1024.jpg)
表の「立てる自画像」を展示優先するために
この作品はひっくり返っての展示になってるんですね。
どうりで何描いてるのかわかりませんでした。(笑)
「村役場」「モランの寺」「カフェ・レストラン」など
以下の4点はアカデミックなことはわからないけれど
ただ、“かわいいな”、“部屋に飾りたいな”と感じた作品です。
「村役場」1925年
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271763557-1024x768.jpg)
「ポスターとローソク立て」1925年
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683271763648-1024x905.jpg)
「モランの寺」1928年
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683272099934-1024x990.jpg)
「カフェ・レストラン」1928年
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683272099919-1024x871.jpg)
佐伯祐三にファンが多いのは
こういった現代でも通じるアート感覚があるからだと思います。
残念ながら絵葉書が売ってないんですよね。
「郵便配達夫」(最期の作品)
最後はやっぱり「郵便配達夫」を載せておきたいですね。
この絵も可愛いですよね。
佐伯祐三は可愛く画いたつもりはないでしょうけど
今観るとモダンで個性的な絵に見えます。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683272099820-812x1024.jpg)
この絵は佐伯祐三を紹介する上で
必ず登場する絵の一つですね。
今回、半身の郵便配達夫があることを知って
驚きました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683272099860-834x1024.jpg)
今回は作品選択の切り口“かわいい”をテーマにして
ご紹介させて頂きました。
グッズ売り場(かわいい繋がりで)
かわいい繋がりでグッズ売り場もご紹介
今回の目玉商品
メッセンジャーバッグ 5,500円(税込み)
図録 2,800円(税込み)
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683289628136-1-1024x768.jpg)
缶がかわいい。
ミニゴーフル 1,188円(税込み)
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683289516309-1024x768.jpg)
私のおすすめ。
ペーパーバック 100円(税込み)
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683289628062-768x1024.jpg)
Tシャツも有りました。
Tシャツ 2,800円(税込み)
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/wp-1683289628115-1024x768.jpg)
その他にも色々可愛い商品が有りましたよ。
詳しくは佐伯祐三展HPまで
↑この他にも色々な種類のTシャツがありましたよ。
基本情報(美術館場所、展覧会会期、ツイッター等)
最後に基本情報まとめておきますね。
大阪中之島美術館の場所
住所 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
詳細は中之島美術館HPまで
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2023/05/Fum9xD9acAITjbl-724x1024.jpg)
特別展「佐伯祐三 ー 自画像としての風景」
会期:2023年4月15日(土)~6月25日(日)
詳しくはHPまで
ツイッターもご紹介しておきます。
📚#佐伯祐三展 図録紹介📚
— 佐伯祐三 - 自画像としての風景 (@saekiyuzo_2023) May 1, 2023
本展に出品される全作品をカラー掲載した公式図録。各会場のみでの展示作品も網羅した完全版です!👀✨
佐伯祐三の画業への理解が深まるコラムや年譜、地図などの資料も掲載。ぜひ会場でお買い求めください! pic.twitter.com/J5s5SN1eXf
<観賞日の混雑状況>は
私はゴールデンウイーク5月4日に行きましたが
朝の10時30分頃に入場しました。(開場は10時から)
それ程混雑は普通程度で、写真もイライラせず撮れました。
(写真不可の作品もあるので注意)
休日の鑑賞は朝がいいと思います。
それでは皆さん愉しんで来てくださ~い。(^^)
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