NHKBSプレミアム 24年4月27日(土)よる8:40~10:30
放送されましたドラマ「広重ぶるう」鑑賞しました。
映画並みの力の入ったドラマでしたね。
NHK BS 04/27 20:40 【特集ドラマ】広重ぶるう #nhkbs #広重ぶるう https://t.co/A7dynLGaAA
— NHK BS (@NHK_BS1) April 27, 2024
同時代の絵師では葛飾北斎や写楽などは
映画やドラマで観ることはあるのですが
歌川広重のドラマは私は初めて観ました。
史実はどうなのかはわかりませんが
その生涯はこのドラマで垣間見ることができたような気がします。
浮世絵の世界で、葛飾北斎とともに、世に知られる歌川広重。 実は、歌川広重は火消し同心として、江戸の火事を消すかたわら、絵を描いていた!! 語られてくることの少なかった広重を、ともに歩んだ妻・加代との夫婦の物語としてドラマ化。
引用:NHK広重ぶるう
妻・加代(優香)に注目
このドラマの主人公は、もちろん歌川広重(阿部サダヲさん)なのですが
実は妻・加代(優香さん)のドラマでもあったんじゃないかと思える程、
加代(優香さん)の献身的で、人間的な強さを
見せてくれたストーリーでした。
序盤の保栄堂へ着物を質へ入れに行く場面で
笑みを浮かべながら、心動することなく話をする優香さんの演技は
素晴らしかった。
【きょう放送】特集ドラマ「広重ぶるう」NHK BSで4月27日(土)20時40分~。
— 美術展ナビ (@art_ex_japan) April 27, 2024
〝ベロ藍〟に魅せられた歌川広重の歩みを夫婦の物語で描きます。出演は阿部サダヲさん、優香さんら。https://t.co/AfZJd76gK6
セリフ自体は特別なものは無かったのですが
その笑顔には悲痛を一切見せず、また恥じることなく
夫を信じて、自分の役割を全うしている強い姿に見えました。
最後は突然倒れて亡くなってしまうのですが
このシーンは泣けましたね。
嘘だろ!って思わず声が出てしまいました。
この時点では私は加代(優香さん)に
惚れてしまっていましたね。(笑)
竹内孫八(髙嶋政伸さん)に注目
もう一人、重要な役割をされていたのは
版元・保栄堂の主人・竹内孫八(髙嶋政伸さん)でしょう。
髙嶋政伸さんは、私の近年のイメージは
どちらかと言えば陰湿であったり、嫌われキャラであったりの
役柄が多かったと思っていたのですが
今作品では、実に心憎い役どころをされていたと感じました。
きっと加代(優香さん)に叶わぬ恋心を抱いていたと思うのですが
加代を助けたいと思う気持ちと
その夫、歌川広重(阿部サダヲさん)を育てたいと思う気持ちが
混在する場面が幾度もありました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/04/wp-17142650348763217333352372314365-1024x680.jpg)
広重にかけた言葉が重要な言葉にもなりました。
最後の加代の葬式の際、広重との場面の見事な演技には
今回、迂闊にも涙してしまいました。
このシーンは複雑な思いがあふれていた素晴らしいシーンでした。
歌川広重の絵
歌川広重演じる阿部サダヲさんは、変わらず安定した演技で
主役を全うされたと思いました。
逆に、いい意味での裏切りがあってもいいかと思うぐらいです。
広重の風景画は有名ではあるのですが
どこか破天荒さに欠けている気がしていたんです。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2024/04/wp-17142650346527629568134697720314-1024x766.jpg)
今回のドラマで広重の性格などを見ていると
その性格通りの絵になっているなという気がします。
情緒があり、そこに人ありの風景画
なかでも、代表する雨の描写の繊細さ。
そして、ベロ藍ということになるんでしょうか。
広重の絵を改めて見る機会になりました。
いいドラマを観ることができました。
ありがとうございました。
原作の文庫貼っておきますね。
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