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NHKドラマ『拾われた男』/仲野太賀、草彅剛を観るだけでもいい

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テレビ
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2022年10月11日からNHK総合で始まった『拾われた男』を鑑賞した。

BSでは既に全話放送が終了しており

今回は地上波で再放送になったようです。

スト-リーはドラマの王道を展開

もうご覧になっている方も多いと思うので

ストーリーは簡単に。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

俳優の松尾諭さんの自伝的エッセイをドラマ化したもので、

俳優になりたいという夢を追いかけて東京に出てきたけれど

どうすればいいのかと戸惑っていた時に

自販機の下に航空券が落ちてたのを見つけ(ここは“拾う”の方がいいか)

そこから、役者への道が開けていきそう・・・。

って感じの1話でした。

ドラマ的には王道を展開しているなという印象でした。

金なし、美貌もなし、ただ「俳優になりたい」夢だけがあった男が、人に“拾われる”力を手に俳優道を駆け上がり、かつて”捨てた”兄を救いに憧れの地・アメリカへ飛ぶ!原作・松尾諭(俳優)×脚本・足立紳×主演・仲野太賀で贈る、人生の可笑しみ溢れるヒューマン・コメディ。

引用:拾われた男 NHK

出演者は絶妙な配役だなという印象

今注目の仲野太賀伊藤沙莉をメインに据え

草なぎ剛という少し色の違う役者さん(関西人役に少々無理があるけど)がコラボしている。

脇を固めている役者さんも豪華で、観飽きることは無さそうです。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

松尾諭役を仲野太賀

諭の兄・武志役で草なぎ剛諭の妻となる運命の女性・結役を伊藤沙莉が演じるほか、

事務所の社長役に薬師丸ひろ子、父親役に風間杜夫、母親役に石野真子、

ほか鈴木杏、伊勢志摩、北村有起哉、要潤、安藤玉恵、前田旺志郎、北香那、松本穂香、岸井ゆきの、片山友希、大東駿介、塚本晋也、六角精児、夏帆、末成映薫らが出演。

松尾諭、井川遥、柄本明、ベンガル、綾田俊樹、塚本晋也が本人役で登場する。

引用:Yahoo news



仲野太賀を観るだけでいい

このドラマで注目したいのは『仲野太賀』という役者さん。

私はまだ彼のことをよく知らないですが

先日『初恋の悪魔』『オリバーな犬』等を立て続けに鑑賞していて

彼の演技には彼の強い個性が感じられて、

すごく感心を持ってドラマを追いかけている状態です。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

今回のこのドラマも、彼の演技は凄く面白い。

例えば、東京乾電池の劇団員の試験の演技シーン

大声で助けて~って叫ぶ、そして最後は寝転がって演技をする。

(演出も良かったけど)

ただこれだけのシーンだけど、タレント、役者としての片鱗が

見えるような演技を感じました。

文春文庫より

顔の表情もいいし、体の動きもいい。

彼自身も優しい人なんだろうけど、

そんな性格も見え隠れしたり

演技の熱の入れ方が見えてくるところも惹かれてくる。

仲野太賀を観ているだけどこのドラマは面白いと感じましたね。

第2話、第3話 共通する2つの展開

このドラマ(2話、3話)で共通することは2つあると感じました。

1つ目は松戸諭(仲野太賀)が好きになった女性にフラれるというエピソード

2話ではバイト先の同僚、田畑(松本穂香)に好意を寄せるがフラれ

 3話では同じくバイト先の同僚、杉浦(田辺桃子)が好意を寄せているにも係わらず

 告白の失敗を恐れ、彼女の気持ちを読めずに傷つけてしまい、

 なぜか井川遥(本人役)交えての杉浦とのプロレスになってしまうという展開に。)

この恋愛エピソードはドラマの“オモシロ”として必要ですよね。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

2つ目は松戸諭が映画にチョイ役で出演をすることができているという展開

このチョイ役の役者出演が松戸諭の運の持ち主(拾われた男)という

テーマの部分になるんじゃないだろうか。

そして、このチョイ役の仲野太賀さんの演技が、

また、ドラマの筋とは違う、俳優としての本質的な部分が見えて良かったな。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

2話目の戦争シーンの死に際の仲間を抱える叫ぶシーン。>

3話目の囚人で突然殴られるシーン。>

この役者としての演技シーンは仲野太賀さんの“本物”俳優の姿

垣間見えているように感じました。

3話目の最後にようやく比嘉(伊藤紗莉)さんが登場。

4話目から彼女との絡みの展開が楽しみです。



第4話、5話、6話は青春恋愛ストーリー

4話・5話・6話は

比嘉(伊藤紗莉)さんとの恋愛、結婚までの過程で

諭の情熱男ぶり最低男ぶりの両面を見せながらも

最後はアツアツの関係で結ばれていき

仕事もSPのドラマに抜擢されるなど

ドラマは順調に進んでいくんだけど

私的にはあまり他のドラマと違いを見つけることができなかった。

出典:NHK「拾われた男」

いわゆる青春恋愛物語で進んでいった感じですね。

しかし、第7話ではアメリカの武志(草彅剛)の思わぬ状況での登場で

場面は大きく展開しそうで再び面白くなりそうだ。

第7話 草彅剛さん登場で一気に“転”開

第7話は脳梗塞で倒れた武志(草彅剛)を迎えに行くために

諭はアメリカまで行くストーリーに展開するんだけど

サッカーで言えば、右サイドバックから左サイドバックへ

大きくパスを移した出して場面を変えた状態

まさに、起承転結の「転」にあたる展開になった。

出典:NHK「拾われた男」

特筆すべきは草彅剛さんの意識も虚ろで車椅子、ベットのシーン。

草彅さんの演技もさることながら

アメリカでの病院でのナースの対応や家族への考え方の演出

日本との違いが見えて良かったと思う。

特におむつを変えるシーン

映画『ミッドナイトスワン』の草彅さんを思い出した人も

多いんじゃないだろうか。

出店:映画.com

いや敢えて、この映画を下敷きにして、

このドラマの監督はこのシーンを作ったと思う。

それぐらい、このシーンはイメージに残った。

映画『ミッドナイトスワン』を観て|黒と白の対比がテーマ
この映画はタイトル「ミッドナイトスワン」 “深夜の白鳥”ですよね。 黒と白。この対比の映画だったと感じた。 出典:映画.com 草彅剛さん演じるトランスジェンダーの凪沙と 服部樹咲(新人女優)さん演じる桜田一果。 母親からネグレストを受ける...

アメリカで日本人らしさを出す武志

武志(草彅剛)のアメリカでの生活は

レストランで働きながら俳優の仕事も楽しく過ごしている。

日本の生活や文化を思いっきり活用しながら。

侍、ちょんまげ、腹切り、志村けんのアイーん

ふとまき、オリガミ、幸せの言い伝え

武志は日本人らしさ全面に押し出すことで

アメリカの多国籍住民の中で自らの個性を出しています。

アメリカで生きる術を見つけていますよね。

このドラマの演出はこの回から変わったんじゃないかと思うくらい

変化を感じましたね。

次回は武志の女性、子供にまつわる生活にスポットが当てられそうです。

大きく展開(転開)したドラマはどうなっていくのでしょうか。



10話(最終話) 2つのシーンが印象的でした

最後はドラマとしても盛り上がりを

思いっきり作りましたね。

出典:NHK「拾われた男」

印象的だったのは武志(草彅剛)のセリフ2つのシーン

1つは、ストレッチャーに載せられた武志が日本に帰ってきて

母(石野真子)と父(風間杜夫)の前で謝るシーン。

「ごめん」「ごめんなさい」を連呼するシーン

ここは心打たれました。

特別な言葉はいらないなと感じましたね。

好き勝手に生きてきて、音信不通で心配をかけた自分。

挙句の果てに病気で倒れた自分の姿、

もう情けないやら申し訳ないやらのすべてが詰まった言葉だったと思う。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

2つ目が、ラストの武志の言葉

諭(仲野太賀)が泣きながら走っていき、ホームから金網越しに

武志のセリフ。「くさいわ」

このシーンは確かに最終話の最後を盛り上げる一番も見せ場だったと思うが

私もちょっと演技や演出が「くさいな」と感じていた。

そんな、視聴者の気持ちを代弁してくれているような

セリフにも感じましたね

作り手は実に緩急を織り交ぜて作品を作ったなと思いました。

余談ですが(1)

8話、9話、10話では阪神タイガースのユニホームや

甲子園球場で応援するシーンが出てきますが、

出典:NHK「拾われた男」

松戸家の武庫川団地や武庫川河川敷のある、

阪神電鉄「武庫川駅」と阪神電鉄「甲子園駅」(球場は駅前になります)とは

2駅しか離れていません

阪神タイガースは日常そのものだったんですね。

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより  駅から観た景色でしょうね。

また、「武庫川駅」は川の上にホームがある、珍しい駅なんですよ。

余談ですが。

余談ですが(2)

若い人は疑いもなく観ておられたと思いますが

ウルトラマンのスペシューム光線を出す格好で

「アイーん」と冗談を飛ばすギャグ

出典:NHK「拾われた男」ツイッターより

ご存知の方も多いとは思いますが

ウルトラマンはあの格好で声を発しません

また「アイーん」は志村けんさんのギャグ

なぜかウルトラマンのこの格好で「アイーん」を発しています。

このギャグはドラマの中で武志が発案したものです。(笑)

そんな、真剣に解説することでもありませんが。(笑)

出典:NHK「拾われた男」

折角の素晴らしかったドラマの余韻を消してしまいました。

でも、このドラマらしい笑いで締めくくれたんじゃないでしょうか。

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