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NHK<歴史探偵>『岡本太郎と太陽の塔』を観て|言葉やエピソードまとめ

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テレビ
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2022年7月27日のNHK歴史探偵『岡本太郎と太陽の塔』を観ましました。

佐藤二朗さんの司会で進行する番組ですが

今回の解説は岡本太郎記念館館長平野暁臣氏が出演されて

岡本太郎と太陽の塔の話が進められて行きました。

ここでは、テレビで紹介された岡本太郎の言葉やエピソードを

ピックアップしまとめてみました。

2022年7月27日朝日新聞朝刊 テレビ欄



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「岡本太郎の仕事論」平野暁臣著が参考に

番組終了後、平野暁臣氏の著書を久しぶりに開いてみました。

「岡本太郎の仕事論」(日経プレミアシリーズ、2011年11月初版)です。

当然と言えば当然なのですが

ほとんど、テレビでのエピソードはこの本に書かれていました。

ですから、もう一度この番組のことを

振り返りたいなと思われたらこの本を読まれたらいいと思います。

まさに、この本は番組のガイドブックかもしれません。

岡本太郎の言葉をピックアップ

テレビで印象的だった言葉をピックアップしてみました。

最初に出てきました、岡本太郎は天才でも何でもなく普通の男性ということ

「岡本太郎」に決意してなろうとしていたという逸話も

本書の最初に書かれていました。

岡本敏子

岡本太郎は決して特別な人間じゃなかった。優しくて、デリケートで神経は鋭いし痛がり屋の、本当は弱虫といった方がいいタチの人だった。ただ決意したのだ。決意を貫いた。決して変えなかった。

みんな“先生は天才だから”だからとか“我々は凡人だから”だからとか言っている。それを聞くたびに、“甘ったれるな!”蹴とばしたくなる

引用:「岡本太郎の仕事論」平野暁臣著

このブログに引用されているすべての文章は「岡本太郎の仕事論」平野暁臣著からです

そして、ベラボーなもの(これが後の太陽の塔)を作ろうと思いつくシーンも書いていました。

岡本太郎

この世界一の大屋根を生かしてやろう。そう思いながらこの模型を見ていると、どうしてもこいつをポカン!と打ち破りたい衝動がむらむらと沸き起こる。優雅におさまっている大屋根の平面に、ベラボーなものを対決させる。

なんだか、読んでるだけでワクワクしてきます。

この無茶ぶりの提案をあっさりOKした丹下健三も大物を感じますよね

工事が終わって丹下と岡本が大屋根での会話

丹下「不思議だね。どうしてこれが、これがこんなによく見えるのかなあ?」

岡本「そうだろ?このスケールだからいいんだ。こうでなきゃダメなんだ」



岡本太郎の大きさがわかる言葉

岡本太郎は仕事に対する考え方して飛び抜けている。

本業?そんなものありませんよ。バカバカしい。もし本職って言うんなら、『人間』ですね。

この言葉が言えるのは、逆に岡本太郎しか言えないですよね。

また、芸術は金持ちや個人の家に飾っておくものではない。

芸術は大衆のものであるべきだという。

太陽のように見返りを求めない、100%の無償無条件であるように

パブリックアートはいいよ。観たくなったら、そこに行きさえすれば、いつでも誰でもタダで観られるんだからね。

ウイスキーのグラスの底に顔が彫られている「顔のグラス」のエピソードも書いていました。

タダで何が悪いんだ。タダなら誰でも手に入る。家に帰ってこれで一杯やって、嬉しくなる。

それのどこが悪いんだ。

もう器の大きさが違います。



岡本太郎と岡本敏子

テレビでは太陽の塔は一体何を表しているのかという話があり

その際に“カラス”っていうのもありましたが

この本には“カラス”についても書かれていました。

人間は孤独でいても、いつもいつも群に規制される。ところがカラスは生来ノーブルだ。群を放れ1羽になっても、決して惨めにならないのだ。

飼われているのに人に馴れず、孤独にも傷つけられず、やりたいように庭をかきまわしても平然としている。

「カラス」ではない、「自分」だ、というように

岡本敏子さんが岡本太郎の記録を残していたことも書かれている。

敏子は秘書として仕事の交通整理をするだけではなく、すべての制作現場に立ち会い、編集者だった経験を生かして太郎の著作を次々と送り出した。ノートと鉛筆を肌身離さず持ち歩き、太郎の口から放たれる言葉を一語漏らさず書き留めた。

この敏子さんの記録がテレビでは放送されたんですね。

この方も凄い方でした。

イサムノグチの球体のオブジェと太陽の塔

テレビで最後に岡本太郎が残された太陽の塔が

これから何に対峙するのかの質問に『宇宙』だ。

と答える文章は無かったのですが、

こんな言葉が紹介されていました。

世界をこの眼で見抜きたい。眼は宇宙と交信する穴だ

そしてその言葉通り、己の眼を見開いて世界と対峙していった

これだけ大きな人は暫くは出てこないように思った。

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