帝国ホテルといえば、フランク・ロイド・ライト
先日、『帝国ホテル建築物語』植松三十里著を読了したのですが
この本はフランク・ロイド・ライトという建築家が帝国ホテルを建てるという物語で
世界一のホテルにするという執念と、本人の強いこだわりとプロ精神が
周りのスタッフや建築職人を悪戦苦闘させ、
また、完成までに火災や地震などの不運に見舞われ
壮絶な経緯のなか、素晴らしい、誰にでも誇れるホテルを作っていく物語でした。
関西には芦屋の旧山邑別邸(現在ヨドコウ迎賓館)が現役
この本書の中に、フランク・ロイド・ライトが日本に滞在している際に
灘の造り酒屋を営む山邑太左衛門の別邸を芦屋に建てるという一節が出てくる。
建築ファンには有名な旧山邑別邸(現在はヨドコウ迎賓館)のことである。
わたしも随分以前にこのヨドコウ迎賓館を訪れ
フランク・ロイド・ライトの建築を見学したことがあったので
小説に出てくるとそれだけでワクワクしたのです。
フランク・ロイド・ライトは、アメリカが生んだ近代建築の巨匠です。生涯で800を超す設計事例のうち400は実現したといわれ、ル・コルビュジェ、ミース・ファン・デル・ローエと共に20世紀を代表する近代建築の三大巨匠と呼ばれています。
1867年にアメリカ・ウィスコンシン州で生まれ、シカゴ派の巨匠ルイス・サリヴァンに師事した後、1893年より独立し建築家として名を馳せました。当時は機能性と合理性を求める“モダニズム”が建築界の潮流でしたが、ライトは“周囲の自然環境と融和し、豊かな人間性を保証する建築”こそが理想であると考え、 “有機的建築(organic architecture)”を提唱しました。主に住宅建築に作品が多く、「カウフマン邸(落水荘)」「グッゲンハイム美術館」などが有名。引用:ヨドコウ迎賓館
現役はヨドコウ迎賓館と自由学園明日館だけ
フランク・ロイド・ライトをご存知ない方は是非ヨドコウ迎賓館を訪れてほしい。
今は予約をすれば見学もできるので、気軽に訪れることができます。
ライトの特徴といえば大谷石を使う事。
そして、その細部にわたる装飾とデザイン。
デザインもさることながら、職人の技も堪能できるかと思います。
空間は自然との融合や温かみ、豊かさが感じれると思います。
もう日本にはライトの建築は自由学園明日館とヨドコウ迎賓館だけになります。
是非、建築ファンの方も初めての方も訪れてほしいものです。
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