2022年11月12日「新美の巨人たち」テレビ東京で放送された
『世界の建築を変えたバウハウス×田辺誠一』で紹介された建物を
まとめてみました。
【建築とデザインを教える学校】
— 新美の巨人たち (@binokyojintachi) November 5, 2022
次回は
「世界の建築を変えた #バウハウス」
約100年前に14年だけ存続したドイツの学校。シンプルで機能的なデザインが日本の建築を大きく変えました。その歴史を #田辺誠一 さんと探ります。
11月12日(土)夜10時
テレビ東京系列にて放送🌈#新美の巨人たち #戸田恵子 pic.twitter.com/VhKbANvfdJ
バウハウスとは
『バウハウス』は1919年にドイツ、ワイマールに創立された
芸術、工芸、建築の学校なんです。
番組ではモダニズム建築の学校のように紹介されていますが
本来は総合芸術の学校なんですね。
バウハウスとは1919年にドイツ・ワイマールに創立された、建築、絵画、工芸、写真など様々な芸術の総合的な教育を行う学校「バウハウス」のこと。
ナチスの台頭により閉校に追い込まれるまでの14年間という短い活動期間にもかかわらず、世界の建築・デザインに大きな影響を与え、1996年にバウハウス関連遺跡群が世界遺産に登録されました。
既成概念にとらわれない実験的な教育を行い、20世紀以降の芸術・建築史に大きな影響を与えました。
今ではその流れをくむものをバウハウスデザイン、バウハウス建築と呼ぶなど、理念そのものが広い意味で使われています。
引用:All About
三岸アトリエ
最初に紹介されたのは「三岸アトリエ」でした。
三岸好太郎氏(画家)の住宅兼アトリエだったんですね。
バウハウスで学んできた山脇巌氏の設計です。
三岸家住宅アトリエ
当アトリエは画家 三岸好太郎・節子夫妻のアトリエとして昭和9年(1934年)に建築されたものです。
好太郎が向かいの藁ぶき屋根の農家を気に入り、土地を農家から買い、デザインを描き、ドイツのバウハウスへ留学した友人の山脇巌に設計を依頼し建築しました。
好太郎は竣工を待たずして胃潰瘍で亡くなりましたが節子がアトリエを完成させその後住宅兼アトリエとして使用していました。引用:三岸アトリエ
📝#三岸アトリエ
— 新美の巨人たち (@binokyojintachi) November 12, 2022
実は #三岸好太郎 はアトリエ完成前に死去。実際使用したのは妻で洋画家の #三岸節子。戦災や増築もありましたが当初の面影は健在。今はファッション誌の撮影地としても有名です。邸内の見学も可能です。#新美の巨人たち pic.twitter.com/hEkhumYcTA
シンプルで機能的でモダンな建築ですね。
全面にガラスを用いたり、
階段部分の鉄の素材で対応しているところはバウハウスの特徴ですね。
本来なら窓ガラス等の枠組みにコンクリートを使われるところを
木材を代用しているところが、
日本ならではのバウハウス的建物ですね。
日本大学芸術学部
次に紹介されたのが
日本大学芸術学部の建物でした。
先程の三岸アトリエ設計者の山脇巌氏の紹介を兼ねて
日大芸術学部の建物を紹介されていました。
バウハウスで学んだ日本人の一人、山脇巌(1898-1987)は、帰国後、建築家としての活動を行うとともに、バウハウスを日本に紹介しわが国の造形教育の発展に寄与しました。
日本大学との関わりは深く、1939(昭和14)年に日本大学芸術科講師に着任し、戦後、1947(昭和22)年には日本大学芸術科の教授に就任しました。
また、建築家として、日本大学芸術学部校舎の建築設計を行い1965年から1971年までに校舎新館に始まり芸術学部図書館に至るまで順次竣工しています。
1968年に退職後も同校で教鞭をとり続け、1977年には日本大学名誉教授になりました。
「落水荘」 フランク・ロイド・ライト
次に紹介されたのはフランク・ロイド・ライトの「落水荘」
この建物はライトが70歳前後の頃に建てられたものだそうですが
モダニズムを取り入れ、果敢にチャレンジしている建物だと感じます。
フランク・ロイド・ライトが設計した「落水荘(フォーリング・ウォーター)」は、アメリカのピッツバーグから車で2時間と自然豊かな山の中に建てられている。
アメリカの大富豪であるエドガー・カウフマンが、自身の別荘としてフランク・ロイド・ライトに依頼したものだ。
その最大の特徴は、その愛称「フォーリング・ウォーター」の通り、建築が滝の上に建っているということだ。
実はフランク・ロイド・ライトの作品は自然と調和しているものが多く、プレイリースタイル(草原様式)と呼ばれている。このカウフマン邸も、自然豊かな山の中に調和するような美しいたたずまいが特徴なのだ。
引用:#casa
「サヴォア邸」 ル・コルビュジエ
次に紹介されたのは、ル・コルビュジエの「サヴォア邸」
シンプルで全く無駄を感じません。
バウハウスの思想の流れを感じますね。
パリ郊外のポワシーに近代建築の巨匠ル・コルビュジエの傑作住宅「サヴォア邸」はある。
ル・コルビュジエの代表作としてあまりにも有名なサヴォア邸は、シャルル=エドゥアール・ジャヌレ名義で画家としても活動していてピュリスムを提唱していた「白の時代」と言われる期間の中でも、彼の美術思考のある意味で到達点とも言える作品である。
東京・上野にある国立西洋美術館などとともに世界遺産にも登録されている。
引用:#casa
同潤会アパート
同潤会アパートは表参道ヒルズに建物一部が残されています。
田辺誠一さんもこの前でロケされていましたね。
確かに、窓の作り方や欄干のデザイン
部屋の配置のリズム等はバウハウスをイメージしていますね。
同潤館は1923年に発生した関東大震災の復興支援のために設立された団体で、不燃の鉄筋コンクリート造で住宅を供給することをその目的としていた。
その同潤館アパートは、日本で最初期の鉄筋コンクリート造集合住宅として住宅史・文化史上、貴重な存在だ。
その青山アパートは、2006年に森ビルが表参道ヒルズとして再開発したが、安藤忠雄の設計によって外観東端の1棟が忠実に再現され、「同潤館」として表参道ヒルズの一部を構成している。
パレスサイドビルディング
パレスサイドビルディングは東京メトロ「竹橋」駅から直結しています。
皇居に面した150Mの建物が2棟になる建築になります。
1996年に林昌二氏の設計により建てられ、
代表的なモダニズム建築の1つに挙げられています。
皇居の松の緑、石垣、お濠などの環境に調和し、都心の一角に豊かな潤いを与えています。
高さ50mの東西2本の白い円筒コアが鮮烈な印象を与えています。
これに東西全長約200mのビルの巨体が配置され、デザイン構成は高尚な落ち着きをかもしだしています。
引用:パレスサイドビル
館内や屋上も紹介されていましたが
印象的だったのは階段のデザインでしょうか。
桂離宮と南禅寺
最後に紹介されたのが
桂離宮と南禅寺でした。
フランク・ロイド・ライトが日本建築の特徴として
襖を開け閉めして、壁を取り払い、廊下もなく
自由に且つ無駄のない部屋作りに驚き
自分の建築に取り入れたというような話がありました。
やがて、空間デザインは再構築され日本に舞い戻ってきてる。
バウハウスのデザインの流れは変化をしながらも
今もその思想は受け継がれているんですね。
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