はじめに
この本は2015年2月に発行された本で、
著者シモダテツヤ氏が㈱バーグハンバーグバーグという会社の
創業者社長を務めていた頃の本になります。
日本一「ふざけた」会社と呼ばれるプロモーション会社、バーグハンバーグバーグ。
創立5年、営業無し、いじれない仕事は受けない方針でも、振り切れた企画を求めてホンダやauなど、企業からの依頼が絶えない。
その社長、シモダ氏が企画術・仕事術の全てを公開。
「オモコロ」、ヒット企画「インド人完全無視カレー」「イケてるしヤバい男長島」はどのように生まれたのか? 社内ルールにコンプライアンス。
がんじがらめなら「ギリギリセーフ」を狙え!
出典:日本一「ふざけた」会社の『ギリギリセーフな仕事術』
このブログを書く前に、
調べてみたところシモダテツヤ氏は2019年に退任されており
タイに居るらしいことが判明したんですが
日本一「ふざけた」会社の著書だし、
まあ、面白ければいいかと思いブログに書くことにした。
私もこの本は数年前に読んでいて、
他の「企画の作り方」本よりはるかに面白かったし
参考になるなと思い、
ブックオフに売ることもせず、
本棚に並べていたのですが
今回思うところあり、
再読してみたら、まだまだこの企画の考え方はイケるぞと思い
ブログにポイントまとめを書くことにしました。
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2022/04/wp-1649906499177.-776x1024.jpg)
※以下の内容は日本一「ふざけた」会社の『ギリギリセーフな仕事術』シモダテツヤ著を引用し又は要約しています。
㈱バーグハンバーグバーグという「ふざけた」プロ会社
㈱バーグハンバーグバーグという会社は
名前からしてふざけてるなと感じるんだけど
会社の理念が「がんばるぞー!」で
会社の内容が「ふざけたこと以外はしない」
という自ら自称する「ふざけた」会社なのです。
具体的にはWEBサイトのプロモーションを企画する仕事等なのですが
そのふざけっぷりがまさにプロで、
マジメにふざけてるのが素晴らしい。
出版社からのコメント
この本は、著者に文字の書き方を覚えてもらうところから始まりました。
そのために刊行日は遅れに遅れましたが、話題の会社バーグハンバーグバーグの社長で
クリエイターであるシモダさん、その頭の中のほとんどを、200ページほどの
この本へ集約することができました。「昼寝OK」、でも「パンチパーマをあてられる」?
ホワイトなのかブラックなのか今ひとつ分からない、バーグハンバーグバーグとは
どんな会社なのか。「バズらせたいならツッコませろ」「常識との落差がインパクトを生む」。
名企画を生み出し続ける企画術、そして仕事術のすべて。意外と使えて、カチコチに
なった頭と心をゆるゆるにしてくれる一冊。ぜひご一読下さい!出典: 日本一「ふざけた」会社の『ギリギリセーフな仕事術』
仕事の実績1 「彼女のいないじゃがいも頭でもモテモテにする」企画
この本の一番最初に出てくる実績は
「彼女のいないスキンヘッドのじゃがいも頭のもてない男モテモテにする」
というWEBサイトを立ち上げるというプロモーション。
名付けて「イケてるしヤバい男・長島からのお知らせ」という企画。
※この長島氏が今の社長のようです。
この「褒めているようでバカにしている」この企画が
一夜にしてツイッターのフォロアーが90人から1万人になったというのですから
バズり方がすごいです。
仕事の実績2 「インド人完全無視カレー」
私、この企画を読んだ時めちゃくちゃ笑いました。
もう漫画の世界ですよね。
「インド人のシェフを監修としてアドバイスを受けるのですが、
それを全く無視して作ったカレー」という企画でした。
名付けて「インド人完全無視カレー」
![](http://takuyoucafe.com/wp-content/uploads/2022/04/58555855.jpg)
もう大笑いでした。
これをコスト高の冷凍食品で販売したようですが、
このプロモーションが見事に当たって完売したようです。
ギリギリセーフな企画を「生み出す技術」
この章では企画を生み出す具体的な方法が書かれているのですが
ここでは、印象に残った企画を抜粋してご紹介します。
「威嚇案」という武器
「威嚇案」というのは、
依頼のテーマからは外れたような荒唐無稽なアイデアを提案すること。
「OKを出せるものなら出してみろ!」
とクライアントを煽りビビらせることだそうです。
そうすることが、
新しくてエッジの効いたアイデアをチャレンジしていくことが大切だと。
例えば、マクドナルドのキャンペーンに
「100人に1人、モスバーガーが当たるキャンペーン!」
とか、絶対有りえないだろうけど、振り切れたアイデアだとか。
「ギャップ」からインパクトは生まれる
「ギャップ」とは、誰もがこうなるものだろうと期待するもの、想像するもの、
そいった、いわば「デフォルト」から「落差」=「ギャップ」を生み出すことで
インパクトを残す企画のことです。
「インド人完全無視カレー」はその一例ですね。
「会議」は少数で、エゴと狂気を生み出せ
マンネリ会議を打破するのは、「少人数制会議」が一番いい。
「全員が賛成するようなもの」なんてクソほども価値もない。
むしろ、誰か一人のエゴ丸出しのアイデアこそが
斬新で、意味あること。だそうです。
アイデアは万人にウケるものではなく、
誰かには絶賛され、誰かにはほったらかしにされる、
ある意味、「狂気」宿るアイデアのほうが面白い。
とのことです。
最後に
その他、「どっちが永田を辞めさせるかゲーム」とか
「巨大なシマウマのオブジェを結婚祝いに送り付ける話」とか
傑作な話がいっぱい詰まっているんですが
こういう全力で遊ぶ?ことでクリエイテビティが生まれ、
仲間意識が高まるらしい。
この本は読んでいて漫画のように笑ってしまう話ばかりなのですが
実にまじめにバカ企画を作っていて、
その企画力に驚き、学んだ事が多かった。
この仕事は好きじゃないとできないし、
ある意味才能がないと難しいと思う。
また、失敗やスベる企画も多いんじゃないかなと(本書には書いていないが)
勝手に思っています。
でも、この書籍は企画を考える人にとっては、とても有益だと思います。
ご興味ある方は是非。
コメント