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『ザリガニの鳴くところ』/最後の1行まで“おいしい”小説でした

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はじめに

この小説の帯を書くとしたら【最後の1行まで“おいしい”小説】かな。

読後にこの言葉が思いつきました。

それ位満足できる内容だった。

この小説を始めて知ったのは、

あるブックYouTuberの方がベスト1に選んだのを見たのがきっかけでした。

いきなり外国小説の本が1位になっていたことがとても印象に残りました。

調べたら本屋大賞での翻訳小説部門でも第1位でした。

なるほど、納得の1冊です。

株式会社早川書房が2020年3月に刊行した『ザリガニの鳴くところ』(ディーリア・オーエンズ著)が、この度、2021年本屋大賞翻訳小説部門第1位を受賞いたしました!

本屋大賞は、書店員の方の投票だけで選ばれる賞です。過去一年の間、書店員の方が読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。そして今年、『ザリガニの鳴くところ』が多くの書店員の皆様からご投票いただき、栄えある翻訳小説部門の第1位に輝きました。

引用:早川書房オンライン

※一部あらすじを交えて書いて行きます。

外国文学が苦手な方でも楽しめます

私は外国の小説が苦手で、しかも500ページの長編

少し二の足を踏んだのですが、YouTuberの押しも信じて購入。

読み始めると情景がやさしく、叙情的に書かれていて

抵抗なく読めていけます。

本書のあらすじ
~全世界1,000万部突破! 2019年・2020年アメリカで一番売れた小説~
ノースカロライナ州の湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。人々は真っ先に、「湿地の少女」と呼ばれているカイアを疑う。6歳のときからたったひとりで生き延びてきたカイアは、果たして犯人なのか? 不気味な殺人事件の顛末と少女の成長が絡み合う長篇。

引用:早川書房オンライン

作者は動物学者だそうで

69歳にして初めて小説を書かれたということですが

とてもそんな風には感じない語彙の豊かな美しい文体だったと思います。

著者プロフィール
ディーリア・オーエンズ
ジョージア州出身の動物学者、小説家。ジョージア大学で動物学の学士号を、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号を取得。ボツワナのカラハリ砂漠でフィールドワークを行ない、その経験を記したノンフィクション『カラハリ──アフリカ最後の野生に暮らす』(マーク・オーエンズとの共著、1984年)(早川書房刊)が世界的ベストセラーとなる。現在はアイダホ州に住み、グリズリーやオオカミ、湿地の保全活動を行っている。70歳で執筆した本作が初めての小説である。

引用:早川書房オンライン

物語は2つのストーリーで編まれていきます

この物語は2つのストーリーが交互に展開していく構成になっています。

  • 1つは「湿地の少女」カイアの6歳からの孤独で過酷な生活
  • もう一つは、青年チェイスの不審死を追いかけるミステリー

前半はカイアの家族が、やさぐれ父親の為にばらばらになり

母親や兄弟とも離れ、6歳の少女カイアは父親と過ごすことになるんだけど

やがて、このやさぐれオヤジもカイヤを残し出て行ってしまう。

完全にネグレクトや。と思いながら読み進めていく。

もう孤独で過酷な生活、生きていく姿に感情移入していくことは間違いないでしょう。

もう一つの青年チョイスの転落不審死

足跡も指紋も何も残っていない死体現場が見つかって

唯一残っていたのが赤い繊維のみという事件を追いかけて行く。

こちらは謎解きですね。

この物語は後半に2つのストーリー結びつき山場を迎える

後半のこの2つのストーリーは結びつき

裁判を通して山場を迎えます。

あとは読んでからのお楽しみということで、あらすじはここまでとしましょう。

しかし、最初にも書きましたが

最後の1行まで“おいしい”小説になっていますので。

ザリガニの鳴くところは最後に分かるかもしれない。

お楽しみに。

この小説で感じたこと

この小説を読んで感じたことは

  • 少女カイアはひとり孤独で過酷ではあったが、必ず誰かが心の支えになってくれる人が出てくるということ
  • 少女カイアは、好きな事に没頭し続けていくことで、やがてその専門性が認められるということ
  • 人は貧しさや過酷な中に、生きる術や研ぎ澄まされた感性が宿るものだなと。

小説の面白さは、その物語性や創造性、世界観等を体験できるところにあると思うのですが

それ以外にも、改めて感じる生きていく教訓がそこにはあると思うのです。

この小説にはそのことが色濃く私には感じましたね。

いい小説でした。

追記:映画上映されるようです

この小説が映画上映されることを

テレビのCMで観ました。

予告を観た感じでは、小説で読んだ世界感が出ているような気がします。

これは楽しみですね。

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