2022年10月13日午前中に
京都市京セラ美術館で開催中の『アンディ・ウォーホル・キョウト』を
鑑賞してきました。
旧「京都市美術館」から新しくなった京都市京セラ美術館の新館「東山キューブ」で
外国人アーティスト初の展覧会だそうです。
展覧会 概要
会場:京都市京セラ美術館
会期:2023年2月12日まで
※巡回はありません。京都のみです。
アメリカ・ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館の所蔵作品のみで構成される日本初の展覧会であり、約200点+映像15作の展示作品のうち、100点以上が日本初公開作品となる本展に是非ご期待ください。
新しくなった京都市京セラ美術館へ
京都市京セラ美術館に到着しました。
2020年の春に「京都市美術館」の面影を残しつつ
リニューアル工事が完成し「京都市京セラ美術館」として
生まれ変わりました。
さあ、中へ入ってみましょう。
半地下になったエントランスを抜け、広々とした空間に出てきました。
新館「東山キューブ」はその先にあります。
「東山キューブ」の入口にはアンディ・ウォーホル・キョウトの看板が↓
旧館のレトロな空間を抜けると明るく広い庭園の見えます。
建物の薄暗さと庭園の明るさの対比で感動を演出しています。
その感動の中で新館「東山キューブ」に入り
展覧会会場の入り口がありました。↓
長いアプローチを抜け会場へ
※全作品 スマホでの写真がOKなのがうれしい。
会場内へ ー 初期の作品がお出迎え
わくわくしながら最初に目に入ってきたのは
入口正面のタイトル↓
最初のブロックは「ピッツバーグからポップ前夜のニューヨークへ」
と「ウォーホルと日本そして京都」タイトルで
初期の作品が飾られていました。
1950年代初頭から60年代にかけて、商業イラストレーターとして一躍評判となった時期の作品を紹介します。
ペンシルベニア州ピッツバーグで生まれ育ったウォーホルは、1949年、カーネギー工科大学(現カーネギーメロン大学)の絵画デザイン学科を卒業しました。
同年、ニューヨークに移住したウォーホルは、ほどなく、広告業界でファッションエディターたちと協働する優秀なクリエイターたちの常連となりました。
私が注目したのは葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」に影響を受けて作った作品
北斎の作品は本当に世代に関係なくアーティストに影響を与えた人だなと感じます。
「理由なき反抗」のポスター画。
何気に観ていると気づかないかもしれませんが、漢字等の日本語で表記されていることに
すごく特別な作品に思えました。
ポップアートの旗手としての活動時代
第3ブロックは『ポップ・アーティスト』ウォーホルの誕生 というタイトル
ポップアートの旗手としての代表的な作品が並びます。
このブロックから私たちも眼にしたことの有る作品が増えてきます。
キャンベルスープの缶も真近でみると迫力があります。
大量大衆消費社会の反映した作品が多く創られた時代ですね。
アメリカでポップ・アートが開花し、ウォーホルはそのムーブメントの中心人物の一人になります。
1960年代のシルクスクリーンによる作品は、人の手というより「機械でつくられた」かのように見えるだけでなく、当時の大量消費社会を反映したものです。
ウォーホルは広告の大きな影響力を理解しており、消費者の関心を引くために広告と同様の手法を作品に取り込みました。
ポップアーティストとして確立の時代
第4ブロックは「儚さと永遠」というタイトル
有名人のコラージュ作品をたくさん作った時代ですね。
この展覧会のイメージにも使われた<三つのマリリン>
日本初、門外不出の作品だそうです。↓
エルヴィス・プレスリーの作品↓
この作品も有名ですよね。
子供の頃からハリウッドスターに憧れていたウォーホルは、1962年、マリリン・モンローやエルヴィス・プレスリー、エリザベス・テイラーといった有名人を題材とする一大肖像画シリーズの制作を始めました。
ウォーホルはまた、ポップ・アーティストの代表的存在となり、フランク・ステラやロイ・リキテンスタイン、ドナルド・ジャッドなどといったアーティストとともにアメリカ美術界における確固たる地位を確立しました。
最終章は複雑な生涯が作品にも
第5ブロックは「光と影」というタイトル
最終章ではウォーホルの複雑な生涯が色濃くでた作品が多かったですね。
私はどうも「生と死」とか「死と参事」なる作品があまり好きではないので
写真は撮りませんでしたが、ショッキングな写真等もありました。
やはり色鮮やかな作品がお気に入りですね。
やはり色づかいが独特ですよね。
なかなか、パンダに赤色を使うには勇気がいりますよね。
最後はレオナルド・ダヴィンチ「最後の晩餐」のオマージュ作品『最後の晩餐』
大迫力の作品でした。
日本初公開だそうです。
最終章では、ウォーホルの複雑な生涯をめぐる諸相を探ります。
ウォーホル自身、矛盾に満ちた人物として、生と死、公と私、神聖な文化と世俗的な文化といった、相反する主題と対峙していました。
本章では、死と闇に焦点を当て、自殺、自動車事故、事故現場を写した雑誌や新聞の画像を使った「死と惨事」シリーズを取り上げます。
また、「最後の晩餐」シリーズといった晩年の作品を通して、謎めいたスターであり、ビザンティン・カトリックの信者であったウォーホルの複雑な一面を明らかにしていきます。
雑誌「CasaBRUTUS」の記事も参考になります。
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展覧会には、映像がいくつか紹介されたり、
着物の作品やウォーホルのファッションなども
展示されていました。
展覧会の内容自体は満足できましたが
個人的には、もっとマリリン・モンローの作品が観たかったなという思いです。
少し以前に、マリリンの作品がオークションで出品され
高値で落札されたニュースも聞いていたもので、余計に。
<追 記>
「新美の巨人たち」22年12月17日放送で
アンディ・ウォーホル・キョウト展が紹介されるようです。
楽しみですね。
(翌週はBSで再放送もあると思います。)
【日本初公開の作品が登場】
— 新美の巨人たち (@binokyojintachi) December 10, 2022
次回は #アンディ・ウォーホル
「最後の晩餐」と京都
現代アートの巨星。作品を大量生産する手法は京都が原点? #木村カエラ さんと展覧会を訪ね、ポップアートの旗手の足跡をたどります。
🥫🥫12月17日(土)夜10時🥫🥫
テレビ東京系列にて放送🌈#新美の巨人たち #要潤 pic.twitter.com/5yW08BFWZT
<アンディ・ウォーホル グッズ>
会場を出るとミュージアムショップが
京都の企業がタイアップしたグッズが目に留まりました。
おまけに「見取り図」リリーさんの記事が面白かったので
見取り図リリーと金閣寺執事が語る、アンディ・ウォーホル。
破天荒な生涯から見えたアーティストの実像
引用:CINRA
なかなか、これだけのアンディ・ウォーホルの作品は観ることができないので
ご興味ある方は是非。
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