2022年8月11日NHK BSプレミアムで放送された
映画『ひまわり』を鑑賞しました。
今年はロシアがウクライナ侵攻するという痛まし戦争が起こり
今だに終結せず、世界中の人達が反戦の声を上げている中、
この映画が第2次世界大戦のロシアが舞台になってもおり
また、ひまわり畑のシーンがウクライナであったことなどから
一気に注目を浴びている映画でもあったので
是非、機会があれば観たい映画でもありました。
イタリア映画『ひまわり』 NHK BSで8月11日放送 広大なひまわり畑はウクライナで撮影 – amass https://t.co/C6vSduiJJa @amass_jpより
— 拓陽 (@fukunaga1960) August 11, 2022
映画の概要
まずこの映画の概要をおさらいしましょう。
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニというイタリアの2大スターを主演に迎え、戦争によって引き裂かれた男女の愛を描いたドラマ。
結婚して幸せな日々を送っていたジョバンナとアントニオだったが、第2次世界大戦が勃発し、アントニオはソ連の最前線に送られてしまう。
終戦後、帰らない夫を探しにソ連を訪れたジョバンナは、命を救ってくれたロシア人女性との間に家庭を築いていたアントニオと再会する。
逃げるようにイタリアに戻ったジョバンナだったが、数年後、もう一度やり直したいとアントニオが訪ねてくる。
監督はイタリアの名匠ビットリオ・デ・シーカの晩年の名作。
2011年にニュープリントでリバイバル公開。
2020年には製作50周年を記念してHDレストア版でリバイバル公開。
1970年製作/107分/G/イタリア
原題:I girasoli
配給:アンプラグド
日本初公開:1970年9月引用:映画.com
※このブログに使用している写真はすべて映画.comからの出典です。
主役がソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニという名優が務め
そして音楽がヘンリー・マンシーニの名曲が有名ですよね。
初めて観るように愉しめました
私も10代の頃に観た記憶があったのですが
今回、鑑賞してみて、全く覚えていなかったので
ほぼ、初めて観る感じで新鮮に愉しむことができました。
ソフィア・ローレンって、もっと美人じゃなかったけ?とか
マルチェロ・マストロヤンニってこんなにおじさんだったっけ?
なんて、過去の記憶を振り返りながら
名曲を聴くと思いだす懐かしさと
50年前の名画としてのすばらしさを感じながら
鑑賞していました。
ウクライナに咲くひまわり。あの名作が今、再び上映拡大中! – SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン) https://t.co/agU0TvNOHf
— 拓陽 (@fukunaga1960) August 11, 2022
今回リバイバル上映は戦争が引き起こす不幸がテーマ
この映画は戦争が背景や舞台になっていますが
悲恋の物語として知られています。
いま上映するのは「ひまわり」 ウクライナ思い、手書き看板:朝日新聞デジタル https://t.co/x56dLJ7xAX #ウクライナ情勢
— 拓陽 (@fukunaga1960) August 11, 2022
ただ、今回のような戦争勃発状態な中でのリバイバルとなると
鑑賞側のテーマは、やはり戦争が引き起こす様々な不幸だと思います。
戦争によって引き離される愛し合う2人や家族
戦争で味わう地獄のような体験
そして数多くの死者
愛し合う者どうしの2度目の別れ
そして、この不幸と対峙するのが“ひまわり”畑の輝くような黄色の花でしょう。
このひまわり畑がウクライナの場所で撮影されたことから
この映画が注目された一つの要因でもあるのでしょう。
ウクライナ日本大使館のHPにこんな映画エピソードが載っています。
第2次世界大戦時に引き裂かれた悲運の愛を描いたこの映画をご覧になった方は多いのではないでしょうか?
実はこの広大なひまわり畑は,ウクライナで撮影されたものなのです。
ソフィア・ローレン扮するジョバンナが,行方不明となった夫マルチェロ・マストロヤンニ扮するアントニオを一面に咲き誇るひまわり畑の中で必死に探している姿は,みなさんの記憶にも鮮明に残っていることでしょう。
撮影現場はキエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州と言われています。今でも7月下旬頃にキエフから南下して郊外へ行くと,一面に咲きわたるひまわりを見ることができます。
引用:在ウクライナ日本国大使館
映画はやはり悲しい辛いだけでは成立しません。
そこに何か希望や心に優しさが残る印象が必要なんですね。
それが、ウクライナのひまわりだったと思います。
印象に残ったシーン
反戦ばかりに注目しても映画は愉しくないので
この映画で印象的だった場面もご紹介。
ロシアの戦線で凍死寸前のところを助けるロシア女性を演じ
その後、アントニオと現地結婚し子供を授かり、幸せな生活を送っている
マーシャ役のリュドミラ・サベリーエワ。
この映画にこんな可愛い女性も出演されていたことに驚き
映画はやはり女優、男優の輝きが必要だなと改めて思う。
その後、ジョバンナ(ソフィア・ローレン)がこのマーシャと出会い
アントニオ(M・マストロヤンニ)との鉄道駅での再会シーンは
今までの映画にもなかった名シーンではないでしょうか。
ラストシーンの鉄道での2度目の別離シーンも
よく取り上げられますが
私は、ロシアの街を探し歩きようやくの駅での出会い、
そして言葉を交わさず鉄道への飛び乗り別れ、涙にくずれるシーンは
ジョバンナ(ソフィア・ローレン)の強さや思いやりの心が表現されていて
すごくいいシーンだと感じた。
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— 拓陽 (@fukunaga1960) August 11, 2022
この映画は戦死者が埋まるひまわり畑や戦没者の丘のような
広大な大地と共に戦争の「跡」を静かな風共に流れていくシーンも
考えさせられました。
色々な感想や考えはあると思いますが
まずは、この名作の鑑賞をお勧めいたします。
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