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日曜美術館を観て|東山魁夷『唐招提寺の障壁画』を思い出す

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アート
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2022年6月12日のNHK日曜美術館落慶 唐招提寺御影堂 〜鑑真和上と障壁画〜」が放送され

御影堂内を彩る東山魁夷の障壁画が紹介されるのを観ながら

2018年に『東山魁夷展』を鑑賞したことを思い出したので

振り返りながら障壁画をまとめてみました。

噂の生どらスポンサーリンク

2018年初秋 『東山魁夷展 本当の『あお』に出合う』

 『東山魁夷展 本当の『あお』に出合う』は

2018年8月29日~10月8日まで 京都国立近代美術館で開催されました。

東山魁夷の30年ぶりの大回顧展でした。

ヨーロッパや、京都の古都の面影を描いた風景画、自然を印象的に描いた絵など

約80点を展示する有意義な展覧会でした。

有名な作品がいっぱいありましたね。

目玉は「唐招提寺御影堂の障壁画」

私のお目当ては、「唐招提寺御影堂の障壁画」でした。

この絵だけは今でも印象深く残っています。

出典:ノムラデュオ

展示の方法は、唐招提寺御影堂に飾るようなふすま状態になっていて

現場で鑑賞するかのような配置になっていました。

美術館の広い空間を圧倒するような絵でした。

出典:ノムラデュオ

(写真上段が「濤声」 下段「山雲」)

鑑真和上がその目で見たかったであろう

日本の海や山や雲。

そんな音や風や自然の動きが感じられる「あお」の画でした。

日経ポケットギャラリーより

<東山魁夷画伯と鑑真和上>

御影堂を美しく彩る、東山魁夷画伯が筆を取った襖絵は、鑑真大和上の人生を表すとされます。

森本孝順長老が発願した後、東山魁夷画伯は何を描くべきか約5年もの間悩み続けたといいます。そして、描かれた絵には、荒々しい波と穏やかな海があります。

鑑真大和上は唐の揚州に688年に生まれ、14歳で出家。洛陽・長安で修行を重ねた後、天保元年(742年)に遣唐使の「栄叡(ようえい)」「普照(ふしょう)」から、朝廷の「伝戒の師」としての招請を受けて、来日を決意しました。

以来、12年間に5回の渡航を試みたのですが、失敗。次第に視力を失うこととなりました。そんな苦難の末、天平勝宝5年(753年)、6回目の渡航でついに日本の地を踏むことになったのです。

そんな困難辛苦の渡航をしのび、荒波は日本に渡来する苦労を、穏やかな海辺は晩年を過ごした落ち着いた日々を東山魁夷画伯は描いたそうです。

引用:@DIMEアットダイム

唐の印象は水墨画

桂林月宵」「揚州薫風」は日曜美術館でも紹介されていましたが

鑑真和上が置かれた部屋に飾られているんですね。

日経ポケットギャラリーより

この絵は鑑真和上のふるさと、唐の風景を描かれていて

東山魁夷氏が中国へこの絵を書く為に訪れた際に

水墨画に決められたと日曜美術館では説明されていました。

出典:ノムラデュオ

そのことを知って、改めて絵を観てみるとまた違った感が出てきます。

今度は是非唐招提寺御影堂で鑑賞してみたい。

リーフレットと日経ポケットギャラリー

このブログの写真の掲載は展覧会のリーフレット日経ポケットギャラリー(書籍)から

出典しているのですが

リーフレットは襖が開くように観音開きになっていて

アイデアを感じる面白いスタイルを取っています。

裏表紙は東山魁夷の代表作品でもある「」が載っています。

このまま額に入れて飾ってもいいようなきれいな絵になっています。

展覧会を観てパンフレット(図録)をいつも買わないのですが

今回はどうしてももう一度おさらいしたいと思い

「日経ポケットギャラリー」を買ってしまいました。

その中の写真を唐招提寺の障壁画の写真を載せてみました。

これなら、手頃な価格だし、本棚もかさばりません。(笑)

最後に

今回、日曜美術館で東山魁夷氏の歴史上に残る画家であることを

確信することができたことと

東山魁夷氏は日本人の心に響く絵を描かれる画家だということが

この展覧会を思い出すことで再認識した気がします。

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