最近、2冊の旅のエッセイを読む機会があったんだけど
『旅のつばくろ』沢木耕太郎著はJR東日本の機関誌。
『作家と1日』吉田修一著はANAの機関誌。
それぞれに載せたエッセイを1冊にしたものだけど、
どちらも読後はあまり記憶に残らない。
しかし、新幹線の中や飛行機の中でお客が読むものとしては丁度いいものかもしれない。
リラックスしながら、ぼんやりしながら読んでるだろうからね。
『旅のつばくろ』沢木耕太郎著
旅のバイブル『深夜特急』で世界を縦横無尽に歩いた沢木耕太郎。そのはじめての旅は16歳の時、行き先は東北だった。あの頃のようにもっと自由に、気ままに日本を歩いてみたい。この国を、この土地を、ただ歩きたいから歩いてみようか……。JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」で好評を博した連載が遂に単行本化!
引用:旅のつばくろ 新潮社
沢木耕太郎氏の円熟した小さな旅のエッセイでした。
沢木氏の力みのない心情が読み手の心も解放してくれるような。
旅と言っても仕事の傍らに行ってみたかった場所が多く、大きな出来事はない。
その場所で出会う人々や思い出を通して心の機微が書かれれている。
読み手もある程度大人でないとわからない良さがそこにはあるかもしれない。
『作家と1日』吉田修一著
出版社より
ANAの機関誌に載せられたエッセイ集約本。
あまり記憶に残らない。
もっともひとの旅のエッセイってなんだかいいなぁ程度で
自分も旅に出たいな~みたいな気分にさせてくれるだけでいいのかもしれない。
飛行機の中では、これから出かける人は期待と不安の気持ちを静めているだろうし、
帰りの人はホッとしているだろう。
そんな気持ちの中で読む文章としては適してるのかもしれないな。
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