雑誌pen 2021.10号 『捨てない』
雑誌『pen』はいつも新号は気になる雑誌である。
2021.10号も『捨てない』のタイトルに惹かれペラペラめくってみた。
世間ではどちらかというと、要らないものは「捨てよう」の流れだけど
penでは逆張りで特集を組んだのだろう。
「捨てない」は「もったいない」「有効活用」も連想される
「SDGs」を意識しているようにも思う。
私が感心を持った記事は2つ
スクラップ&ビルドではない、これからの建築のあり方
引用:pen 2021.10号 『捨てない』
クリエイティブディレクター佐藤可士和氏と建築家 田根剛氏の対談のページ。
2人の話も興味深いんだけれど、
彼らが携わってきたプロジェクトに興味を惹かれた。
引用:pen 2021.10号 『捨てない』
面白いのは、これまでは新しい建物のそのものが主体であったけれど
これからは、再生や記憶、循環といったコンセプトが主体になっているところ。
彼らの言葉は、今の時代にあった「うなずかせる」キーワードが多かったな。
第2特集 パリの新名所 (ブルス・ドゥ・コメルス ピノーコレクション)
引用:pen 2021.10号 『捨てない』
2つ目の注目した記事は
安藤忠雄氏が手掛けたブルス・ドゥ・コメルスの改修プロジェクトだ。
ブルス・ドゥ・コメルスの歴史建造物の中に
コンクリートの円筒とガラス壁を入れ込み
美術館に作り替えようとする
安藤氏ならではの発想の作品だと感じた。
引用:pen 2021.10号 『捨てない』
ここでも歴史建造物に敬意を払い、新しい建造物を取り込むという
新旧建物の融合がテーマになっている。
#安藤忠雄 が手がけた、パリの現代美術館〈ブルス・ドゥ・コメルス〉。西洋の歴史的な装飾に満ちた巨大なドームの中の吹き抜けの空間にすっぽりと、安藤は鉄筋コンクリートの円筒を収めてみせました。⇒ https://t.co/Zx25gU3Oii pic.twitter.com/LSIfHHc7NT
— casabrutus (@CasaBRUTUS) May 28, 2022
他の記事も『捨てない』が切り口になった業態が面白い
アパレルやグッズ、農作物、家屋等様々な業態で
再生の具体記事が上げられており、
目線が変わり参考になった。
時代の流れを感じる一冊だったと思う。
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