『芸術新潮』2018.6号 原田マハさんファンの神号
意外に原田マハさんのファンでも見落としているんではなかろうかと
今回、ご紹介してみました。
小説やエッセイは比較的本屋さんでもチェックをするファンでも
雑誌、特に芸術系の雑誌までは見ていない方が多いと思う。
もちろんコアなファンは
すでに読まれている方もいらっしゃると思いますが
私はどうも情報不足で通り過ぎていたようでした。
そんな折に、古書店でこの雑誌を見つけて即買い。
なかなか、古書店でも出合わないので、
本当にラッキーな気分でした。
(だから古書店通いは止められない)
まさに原田マハさんのファンとしては神号です。
「原田マハの、泣ける印象派物語」タイトル通り印象派の内容が充実
引用:芸術新潮2018.6号
●モネの物語
●ベルト・モリゾとマネの物語
●メアリー・カサットとドガの物語
●ルノワールの物語
●カイユボットの物語
●セザンヌの物語
●ゴッホの物語
それぞれの画家たちの
印象派という新しい世界を開いて行く苦悩や恋愛を通じて
マハさん流の叙情が流れる文章が心に広がっていきます。
なかでも、私はカイユボットの話が痛く心に残りました。
彼の絵画も好きなのですが、
仲間を信じ、スポンサー的にも支援していたことに
また彼を見直した気分になりました。
引用:芸術新潮2018.6号
印象派の歴史をイラストで表現している見開き2ページはわかりやすくて良かった。
モネが人生をたどってきた街を訪れる内容ですが
私が知らない地名が多かったけれど
マハさんがその土地でモネがどのような生き方をし
どのような絵を描いていたのかが
よく解る写真と共に掲載されているので
旅情たっぷりに読書できたと思います。
モネファンなら誰もが読みたい記事ではないでしょうか。
マハさんだけじゃない。クロサワ映画の世界のポスターも注目
引用:芸術新潮2018.6号
この号は、原田マハさんの特集だけではなく、
色々な内容の情報が入っていますが
特に私が注目したのは『旅する黒澤明』展の世界のポスターの写真でした。
世界中で黒澤明監督の映画が上映されていますが
こんなにたくさんのポスターがあることを知らなかったし
なんともデザインが面白いので、見入ってしましました。
アメリカやヨーロッパの国々だけじゃなく、
タイやイラン、キューバ等のポスターも
大変興味深く見れました。
最後は山田洋次監督との対談
引用:映画.com
山田洋次監督とは「キネマの神様」でタイアップしていますが
この対談では、主に山田洋次氏の映画監督になるまでの逸話や
映画撮影の裏話が多かったですが
原田マハさんの映画を観察する着目点が随所に出てきて
さすがに美術館のキューレターであり作家であるなと感じました。
もうこの時点では「キネマの神様」の映画化は
決まっていたかもしれませんね。
<追記>
映画はもうひとつでしたが
ディレクターズカットは良かったですよ。
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